翻訳と辞書
Words near each other
・ クナシル島
・ クナッパーツブッシュ
・ クナフェ
・ クナマ族
・ クナルダール
・ クナルド
・ クナル・ネイヤー
・ クナル州
・ クナンラン・スブラマニアム
・ クナーファ
クナーフェ
・ クナール
・ クニさんちの魔女たち
・ クニア地域シギント工作センター
・ クニェルチェ (小惑星)
・ クニエダヤスエ
・ クニオ・ナカムラ
・ クニガミサンショウヅル
・ クニガミヒサカキ
・ クニグンダ


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

クナーフェ : ミニ英和和英辞書
クナーフェ[ちょうおん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

クナーフェ ( リダイレクト:クナーファ ) : ウィキペディア日本語版
クナーファ[ちょうおん]

クナーファUNGEGN式: Kunāfah)は、中東バルカン半島菓子ペイストリー)、またはその材料となる、小麦粉で出来た細麺状の生地である。クナーフェ、クナフェ、ケナーフェなどと発音および表記する場合もある。
== 概要 ==
*クナーファ生地は水と小麦粉から作られ、これを網の目を通して熱したローラーに押し出すことによって成形する。生地は伝統的に量り売りされる。。
*菓子クナーファは地域によって異なるが、概ね、クナーファ生地でフレッシュチーズナッツクルミアーモンド)、濃厚なクリームカイマクなど)を挟むか包んで焼き上げシロップをかけた菓子である。形状には2層のクナーファ生地の間にフィリングを挟んだものと、クナーファ生地でフィリングを巻いたものの2種類があり、前者は大きな浅いトレーで調理される。チーズやクリームのクナーファは温かいうちに食べられ、ナッツのクナーファは冷やしても食べられる。クナーファ生地を揚げるか焼くかした後に蜂蜜をかけ、その上にクリームか刻んだナッツをかけるとクナーファ・ビル・アッサル(كنافة بالعسل)と呼ばれる。レバノンでは、チーズのクナーファをゴマをまぶしたカアク(كعك)というパンに挟んで朝食に食べることがある。
*起源はファーティマ朝である。13世紀半ばアイユーブ朝時代末期の『友人との絆』(al-Wuṣla ilā al-ḥabīb)というアラビア語の料理書などに言及され、千夜一夜物語にも靴直しのマアルフとその女房ファティマーなどにしばしば登場する。イスラム教ラマダーン期間中に好まれるデザートとして、カターイフとともに最もよく知られている〔The Ramadan Experience in Egypt アッシャルクル・アウサト2007年10月4日(英語)〕。アラブ世界以外で名称にカターイフとの混乱がみられるのは、かつてクナーファ生地とカターイフがどちらも同じ生地から、タバク(طبق)という鉄板を用いて作られていたためである〔。
*エジプトのクナーファ(コナーファ)のフィリングには、ナッツにレーズンを加えたものやカスタードクリーム、クリームを包んだものもある。
*イラクでは、クナーファ生地でナッツを巻いたものはバクラーワ・シャアリーヤ(بقلاوة شعرية、「細麺バクラヴァ」)、焼き色をつけずに仕上げたものをバクラーワ・バッルーリーヤ(بقلاوة بلورية、結晶バクラヴァ)と呼び、チーズやクリームをクナーファ生地の間に挟んで大きなトレーで調理したものをクナーファと呼ぶ〔。
*モロッコでは、きつね色に揚げたワルカ(ورقة)という薄い生地の間に揚げたアーモンドとアーモンドミルクの甘いソースを挟んで層状にしたデザートをケネッファと呼ぶ。
*トルコでは、クナーファ生地をカダユフ()と呼び〔、稀にガダイフと表記する。〕、菓子クナーファをキュネフェ(:tr:Künefe)または カダユフ・ドルマ(「カダユフ包み」)と呼ぶ。カダユフ・ドルマに関しては、ルーツの論争がある〔お菓子のルーツ論争、今度はカダイフ? 「アルメニア人に渡すな」とエルズルムの菓子職人(2006年5月24日付 Radikal紙) 東京外国語大学「日本語で読む中東メディア」("News from the Middle East")〕。カダユフ生地をパンで代用すると、エクメク・カダユフ(Ekmek Kadayıfı)というブレッドプディング風の菓子となる。
*ギリシアではクナーファをカタイフィ()と呼び、カスタードクリームやナッツを包む。
*ブルガリアでは生地と菓子両方をカダイフと呼び、ナッツを包む。
*アルメニアではナッツを包んだ菓子をテル・カダイフまたはクナフェ、チーズを包んだ菓子をバニロフ・テル ・カダイフと呼ぶ。前者には好みでイチゴカイマクを添え、後者にはシロップをかけた後で刻んだピスタチオをふりかける。
*フランス料理イタリア料理ではクナーファ生地をカダイフと呼び〔、デザートのほか、魚や肉を包んで調理するのに使用される。


File:Kanafeh.jpg|東エルサレムのクナーファ
File:Kunafeh.jpg|
File:Knafe on a plate.jpeg| クナーファ
File:Künefe.jpg| トルコのキュネフェ
File:Kadayif.jpg|カダユフ
File:Kaymaklı Ekmek Kadayıfı.jpg|カイマクル・エクメク・カダユフ(カイマクを添えたパンのカダユフ)
File:Kadaif in Sofia Bulgaria 20090404 002.JPG|ソフィアのカダイフ

== 世界記録 ==
パレスチナでは、クナーファ・ナーブルシーヤ(:ar:كنافة نابلسية)と呼ばれるクナーファがナーブルスの名物とされる。2009年、巨大なクナーファでギネス・ワールド・レコーズに挑戦した〔パレスチナで巨大ケーキ、ギネスに挑戦 AFPBB News 2009年7月19日〕〔أكبر سدر كنافة في العالم ... نابلسي بامتياز   アル・アヤーム新聞(:en:Al-Ayyam) 2009年7月19日(アラビア語)〕〔فلسطين تدخل موسوعة جنيس للارقام القياسية بالكنافة النابلسية    Ma'an通信(:en:Ma'an News Agency) 2009年7月19日(画像)〕 。
*日時: 2009年7月18日
*場所: パレスチナ自治区ナーブルス
*企画人: ムハンナド・アル・アラビ()
*動員数: 100,000人
*ケーキのデータ
 *寸法: 幅105-110cm、長さ74m
 *重量: 1,765.011kg〔材料の総重量が1,765.011kgを上回ることから、トッピングに使用した分の重量は、この1,765.011kgから除外されている。〕
 *材料: セモリナ粉700kg、ジブン・ナーブルシー(:en:Nabulsi cheese、ナーブルス産のフレッシュチーズの一種)600-700kg、乳脂肪分360kg、ローズウォーター:en:Rose water)、砂糖300-400kg、ピスタチオ40kg
 *製作人員: 170人の菓子職人
 *製作費用: $15,000($30,000という説もある)
== 脚注 ==

==関連項目==

*レバノン料理
*トルコ料理
*ギリシア料理
*カターイフ
*バクラヴァ








de:Kadaifi
tr:Kadayıf

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「クナーファ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kanafeh 」があります。




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.