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クネイトラ : ウィキペディア日本語版
クネイトラ

クネイトラ(クネイトゥラ、アル・クネイティラ、Quneitra, Al Qunaytirah, Qunaitira, Kuneitra、 アラビア語: القنيطرة)は、シリア(シリア・アラブ共和国)南西部のクネイトラ県の県都で、戦争で破壊され廃墟となっている都市。レバノンおよびイスラエル国境に近い街で、ゴラン高原の谷間に位置し標高は1,010m〔。クネイトラはオスマン帝国時代にダマスカスから南方へ向かう隊商路の中継地として作られ、後にはイスラエル国境に近い戦略的に重要な都市として兵営が置かれ、人口は20,000人を数えた。
1967年6月10日、「6日間戦争」(第三次中東戦争)の最終日にクネイトラはイスラエル軍に占領された。1973年の「ヨム・キプール戦争」(第四次中東戦争)でシリア軍が一時は奪回したが、イスラエル軍の反撃により再度イスラエル軍が奪回した。1974年6月にイスラエル軍は撤退したが、それまでにクネイトラの街並みは激しく破壊されていた。現在、クネイトラの廃墟は国際連合兵力引き離し監視軍(UNDOF)の管轄するシリアとイスラエル間の兵力引き離し地帯にあり、両国の事実上の国境から程近い場所にある。イスラエルはクネイトラを故意に破壊したことについて国際連合の非難を浴びている〔"Report of the Special Committee to Investigate Israeli Practices Affecting the Human Rights of the Population of the Occupied Territories ", UNGA Resolution 3240, 29 November 1974"
Voting record: United Nations Bibliographic Information System 〕。一方でイスラエルは、シリア政府がプロパガンダ利用のため故意にクネイトラを再建しないと非難している〔Abraham Rabinovich. ''The Yom Kippur War'', 492. Knopf Publishing Group, 2005. ISBN 0805211241〕。
== 地理と人口 ==

クネイトラはシリア南西部のクネイトラ県の県都ということになっており、クネイトラ県はイスラエル占領下のゴラン高原を管轄していることになっている。クネイトラは、ゴラン高原のうちシリアが支配している部分にある〔 "Qunaytirah, Al-." Encyclopædia Britannica. 1993〕。
クネイトラはゴラン高原の内部、標高の高い谷間に位置する。すぐ西にはゴラン高原のうちイスラエルが管轄している部分が迫り、ハル・ベンタル(Har Bental)の峰がそびえる。周囲の平地からの高さおよそ150mから200mの火口丘が多数あり、ここから古代に流れ出した溶岩流がゴラン高原の地形を形成している。またこれら古代の火口丘は、戦いの際には監視および砲撃の拠点として重要であり、特に第四次中東戦争の際は丘をめぐる争奪戦が起こっている。平和な時代には、火山性の肥沃な土壌はコムギ栽培や牧畜などの農業活動を支えてきた〔Geoffrey William Bromiley. "Golan", in ''International Standard Bible Encyclopedia: E-J'', p. 520. Wm. B. Eerdmans Publishing, 1994. ISBN 0802837824〕。
クネイトラは重要な交易路の途中にあり、歴史上のほとんどの期間は住民がいた。20世紀初頭はコーカサス地方からオスマン帝国に逃れたムスリムたちが入植していた。1946年のシリア独立時には人口は21,000人を数え、多くはアラブ人だった。1967年に放棄され、その後の破壊もあって人口のほとんどはシリア各地に散った。シリアの治安関係者が残る以外、クネイトラは今も放棄されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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