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クノックの聖母 : ミニ英和和英辞書
クノックの聖母[くのっくのせいぼ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ひじり, せい]
  1. (pref) saint 2. st.
聖母 : [せいぼ]
 【名詞】 1. emperor's mother 2. Virgin Mary 
: [はは]
 【名詞】 1. (hum) mother 

クノックの聖母 : ウィキペディア日本語版
クノックの聖母[くのっくのせいぼ]

クノックの聖母(英語名:OUR LADY OF KNOCK)は別名アイルランドの女王(QUEEN OF IRELAND)とも呼ばれる。また英語名に合わせて「ノックの聖母」と呼ばれることが多い。〔ノックの聖母 〕1879年8月21日の夕暮れにアイルランドクノック(knock)で司祭の家政婦を始めとする十数人の目撃者を前にして起こった聖母の出現を言う。〔Our Lady of Knock〕
==御出現==
1879年8月21日の夕暮れ、アイルランドのメイヨー州にあるクノックの教区司祭の家政婦であるメアリ・マクローグリン(Mary McLoughlin)は教会の南側の壁がミステリアスな光を浴びているので驚き、壁の前には3人の人影が立っていた。メアリはそれが嵐で壊れてしまった石像の替わりが届いて置いてあるんだと勘違いをしていた。メアリは雨の中を走って友人のマーガレット・バーン(Margaret Byrne)の家に行った。〔
一時間半後、メアリはマーガレットの姉妹と一緒に家に戻る決心をした。彼女らが教会を通り過ぎると、驚くべき光景をはっきり見た。窓の廂の西側から立って見ると、聖母マリア、聖ヨゼフ、聖ヨハネが出現していた。聖母の姿は等身大で、他の聖人はどちらが大きいとははっきり判らず、彼らは窓の廂の壁から少し離れ、地面から2フィートほど離れていた。聖母は天の方をまっすぐ見上げ、折り目がきちんと付いた大きな白いマントを着ており、彼女の頭には大きな王冠が乗っていた。〔
マーガレットの姉妹は彼女の家族に知らせるために走っていき、メアリはこの御出現を凝視していた。すぐに群衆が集まり、全員がこの御出現を目撃している。教区司祭のキャベノー(Archdeacon Cavanaugh)は出てこなかった。彼がその場にいなかったことで、群衆たちは残念がった。目撃者の1人パトリック(Patrick)は、御出現の様子を「それは完全な姿として見えた。まるで生きているかのように。彼らは話さなかった。我々が近付いたので、彼らは壁の方へ少し退いた。パトリックの目撃証言は詳細で、その一人が聖ヨハネであることが十分わかるほどだった。〔
ブリジット(Bridget)という老婦人は聖母の足に抱きつこうとして近付いて行った様子を克明に語っている。しかしその姿は、常に手が届かないように見えた。他で庭の外にいた人の中には、教会を取り巻く不思議な光を見た人々もいた。この光景は3時間ほど続き、自然と消えてしまった。〔
目撃者は5歳から75歳に渡る約15人程度に及んだ。なお、天使や子羊を見たと言うものもいた。〔Our Catholic Prayers A PRAYER TO OUR LADY OF KNOCK〕
翌日、村人の一群は司祭に会いに行った。司祭は彼らの報告を真摯に受け止めた。彼はチュアム(Tuam)地区の司教に文書を送った。すると、この地区のカトリック教会司教区はたくさんの御出現を目撃したと証言する人々の話を聞くために委員会を立ち上げた。この司教区の幹部はまた確信していなかった。そして、数名の委員たちは目撃者たちをからかい、彼らが地元のプロテスタントの巡査によって行われたいたずらの犠牲者であったと主張した。〔
しかし、一般の人々はそれほど懐疑的でもなく、このクノックへの最初の巡礼は1880年から始まった。2年ごにはトロントの大司教ジョン・ジョゼフ・リンチ(John Joseph Lynch)がこの教区を訪れ、私はノックの聖母に癒され続けていたのだと発言した。〔
クノックの村は数千人に膨れ上がり、数多くの巡礼者に対応するため、1976年には新しい教会としてアイルランドの女王教会が建造され、1994年にはクノック大聖堂が建造された。〔

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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