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クボアジ
クボアジ(学名:''Atropus atropos'')は、アジ科に属し熱帯の海に生息する魚類である。本種は西は南アフリカ、東は日本までの、インド洋、西太平洋の沿岸域に広く生息し、しばしば表層近くでみられる。クボアジはクボアジ属を構成する唯一の種であり、腹部に溝があることなど、いくつかの形態的特徴から他属の魚類と区別が出来る。比較的小型の種であり、記録されている最大体長は26.5cmである。肉食魚で、様々な種類の小型の甲殻類や魚類を捕食する。生息域のほとんどにおいて、漁業においてそれほど重要な種ではない。 ==分類== クボアジはスズキ目アジ科に属する31属のひとつ、クボアジ属を構成する唯一の種である。 本種は''Brama atropos''という学名で、ドイツの博物学者、マルクス・エリエゼル・ブロッホとヨハン・ゴットロープ・シュナイダーにより1801年に『110の画像付分類魚類学』(''Systema Ichthyologiae iconibus cx illustratum'')の中ではじめて記載された。ブロッホとシュナイダーは本種をシマガツオ科のシマガツオ属(''Brama'')に分類した。以降本種の分類は2度見直されており、はじめギンガメアジ属(''Caranx'')に、そして最終的にはクボアジ属(''Atropus'')に移されている。クボアジ属は1817年にキュヴィエによって"Les Atropus"としてフランス語で非公式に創設されたが、その後ローレンツ・オーケンが"''Atropus''"とラテン語化し、正式なクボアジ属の命名者はオーケンとなっている。本種はクボアジ属のタイプ種(単型)であり、本種のタイプ標本はインドのポンディシェリから得られたものである。 属名と種小名が一字違いであるため、本種の学名を''Atropus atropus''と誤記している文献もみられる〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クボアジ」の詳細全文を読む
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