翻訳と辞書
Words near each other
・ クモガタ綱
・ クモガタ類
・ クモガニ
・ クモキリソウ
・ クモクモーン
・ クモザル科
・ クモタケ
・ クモトゲタナゴ
・ クモニ143形電車
・ クモノスカビ
クモノスカビ属
・ クモノスガメ
・ クモノスシダ
・ クモノスホコリ
・ クモノハナ
・ クモハ
・ クモハゼ
・ クモハタ
・ クモハタ記念
・ クモハタ記念事件


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

クモノスカビ属 : ミニ英和和英辞書
クモノスカビ属
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


クモノスカビ属 ( リダイレクト:クモノスカビ ) : ウィキペディア日本語版
クモノスカビ

クモノスカビ(''Rhizopus'')は、菌界接合菌門・接合菌綱・ケカビ目クモノスカビ科(あるいはケカビ科)に属するカビの和名である。基質表面をはう菌糸の様子がクモの巣を思わせることから、その名がある。
== 一般的特徴 ==
クモノスカビは、湿った有機物表面に出現する、ごく普通のカビである。空中雑菌として出現することも多い。
体制はケカビに似ている。菌糸体は多核体の菌糸からなり、基質中に菌糸をのばすが、基質表面から気中へと匍匐菌糸をのばすのが特徴である。匍匐菌糸は基質の上をはい、基質につくとそこから菌糸をのばす。そのため、ケカビに比べると、コロニーの成長が早く、あっというまに広がる。基質の表面に広がる気中菌糸は、その表面に水滴がつき、きらきらと輝き、クモの巣のように見える。
無性生殖は、胞子のう胞子による。胞子嚢柄は匍匐菌糸が基質に付着したところから出て、その下には仮根状菌糸が伸びる。胞子のう柄はほとんど分枝せず、先端に大きな胞子のうを1つつける。胞子のうは、ケカビのものによく似ているが、胞子のう柄の先端がすこし広がって胞子のうに続き、胞子のう内部の柱軸になめらかに続いている(ケカビでは、胞子のう柄は胞子のうのところでくびれる)。このような胞子のう直下のふくらみをアポフィシスと呼び、ケカビ目の属の分類では重要な特徴とされる。ただし、ユミケカビ(''Absidia'')ほど明瞭ではないので、見分けにくい場合もある。
胞子は、胞子嚢の壁が溶けることで放出される。はじめは壁がとろけてできた液粒の中に胞子が入った状態だが、すぐに乾燥し、柱軸も乾いて傘状に反り返り、その表面に胞子が乗った状態になる。クモノスカビの胞子はケカビなどにくらべて乾燥に強そうな、丈夫な表面を持ち、条模様が見られるのが普通である。
有性生殖は、ケカビと同じように、配偶子のう接合によって接合胞子のうを形成する。一部の種をのぞいては自家不和合性なので、接合胞子のうを見掛けることは少ない。接合胞子のう柄はH字型で、丸くふくらむ。接合胞子のうは黒褐色に着色し、その表面は凹凸がある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「クモノスカビ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Rhizopus 」があります。




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.