翻訳と辞書
Words near each other
・ クライン・ユーベルシュタイン
・ クライン・レビン症候群
・ クライン体
・ クライン地方
・ クライン孝子
・ クライン州
・ クライン面
・ クライン-レビン症候群
・ クライン=ゴルドン方程式
・ クライン=仁科の公式
クライン=仁科の式
・ クライヴ・ウィリアムズ・ニコル
・ クライヴ・オーウェン
・ クライヴ・カッスラー
・ クライヴ・グリーンスミス
・ クライヴ・グレンジャー
・ クライヴ・ショーテン
・ クライヴ・シンクレア
・ クライヴ・デイヴィス
・ クライヴ・バー


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

クライン=仁科の式 : ミニ英和和英辞書
クライン=仁科の式[しき]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [にん, じん]
 (n) kernel
: [か]
  1. (n,n-suf) department 2. section 
: [しき]
  1. (n,n-suf) (1) equation 2. formula 3. expression 4. (2) ceremony 5. (3) style 

クライン=仁科の式 ( リダイレクト:クライン=仁科の公式 ) : ウィキペディア日本語版
クライン=仁科の公式[くらいん=にしなのこうしき]
(クライン=にしなのこうしき、)は、量子電磁力学の最低次での、束縛を受けていない自由電子による光散乱散乱断面積を与える関係式である。可視光など低周波数領域ではトムソン散乱となり、X線ガンマ線などの高周波数領域ではコンプトン散乱となる。1929年スウェーデン物理学者であるオスカル・クライン日本の物理学者である仁科芳雄の2氏により導かれた。これはディラック方程式を用いた量子電磁力学による初期の研究成果であり、相対論量子論の効果を考慮する事で光散乱の精密な関係式が得られたものである。が導かれる以前にも、電子の発見者でもあるイギリスの物理学者のJ. J. トムソンによって、古典的力学及び電磁気学であるニュートン力学古典電磁気学に基づいた散乱断面積の式(トムソンの公式)が導かれていたが、散乱実験の結果はトムソンの公式では説明が不可能な程の大きなずれを有していた。これは、短波長領域では当時まだ知られていなかったコンプトン散乱がトムソン散乱に比して強くなる為であるが、1923年アメリカの物理学者であるアーサー・コンプトンによってコンプトン効果による波長のずれを求める公式が示され、後にその公式を考慮に入れて散乱断面積を計算した結果、実験の結果と完全に一致する公式となるが導かれる事となった。
入射光子の波長を 、散乱光子の波長を とすると、散乱角 の方向への微分断面積
で与えられる。但し、 は微細構造定数、 は電子のコンプトン波長で、それぞれ真空の誘電率真空中の光速電気素量 及び電子の質量プランク定数ディラック定数 \hbar を用いて
定義される物理定数である。コンプトン効果により、散乱光子の波長は入射光子の波長と散乱角によって決まり
となる。
長波長領域 では、光子の波長の比が \tfrac\to 1 となり、微分断面積は
となる。また、古典電子半径
と定義してを表せば
となってトムソンの公式が得られる。''(クライン=にしなのこうしき、)は、量子電磁力学の最低次での、束縛を受けていない自由電子による光散乱散乱断面積を与える関係式である。可視光など低周波数領域ではトムソン散乱となり、X線ガンマ線などの高周波数領域ではコンプトン散乱となる。1929年スウェーデン物理学者であるオスカル・クライン日本の物理学者である仁科芳雄の2氏により導かれた。これはディラック方程式を用いた量子電磁力学による初期の研究成果であり、相対論量子論の効果を考慮する事で光散乱の精密な関係式が得られたものである。が導かれる以前にも、電子の発見者でもあるイギリスの物理学者のJ. J. トムソンによって、古典的力学及び電磁気学であるニュートン力学古典電磁気学に基づいた散乱断面積の式(トムソンの公式)が導かれていたが、散乱実験の結果はトムソンの公式では説明が不可能な程の大きなずれを有していた。これは、短波長領域では当時まだ知られていなかったコンプトン散乱がトムソン散乱に比して強くなる為であるが、1923年アメリカの物理学者であるアーサー・コンプトンによってコンプトン効果による波長のずれを求める公式が示され、後にその公式を考慮に入れて散乱断面積を計算した結果、実験の結果と完全に一致する公式となるが導かれる事となった。
入射光子の波長を 、散乱光子の波長を とすると、散乱角 の方向への微分断面積
で与えられる。但し、 は微細構造定数、 は電子のコンプトン波長で、それぞれ真空の誘電率真空中の光速電気素量 及び電子の質量プランク定数ディラック定数 \hbar を用いて
定義される物理定数である。コンプトン効果により、散乱光子の波長は入射光子の波長と散乱角によって決まり
となる。
長波長領域 では、光子の波長の比が \tfrac\to 1 となり、微分断面積は
となる。また、古典電子半径
と定義してを表せば
となってトムソンの公式が得られる。
== 脚注 ==



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「クライン=仁科の公式」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Klein-Nishina formula 」があります。




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.