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挫滅症候群(ざめつしょうこうぐん)は、身体の一部が長時間挟まれるなどして圧迫され、その解放後に起こる様々な症候をいう。クラッシュ症候群(またはクラッシュ・シンドローム)とも呼ばれる。重傷であることが見落とされる場合もあり、致死率は比較的高い。 == 歴史 == 第二次世界大戦中の1940年、ドイツ軍の空爆を受けたロンドンにおいて瓦礫の下から救出された人々が発症し、これが最初の症例報告とされる。 しかし、その前に 皆見省吾はドイツ留学中に論文〔「」〕を「」誌〔、Path. Anat. 1923, 245, 247-67.〕に寄稿したが、これは第一次世界大戦の戦傷の腎不全による死者の病理学的検討であり、世界で最初のクラッシュ・シンドロームの報告である〔松木明知「crush syndromeを世界で最初に報告した皆見省吾」(麻酔55(2) 222-228,2006)〕〔Medical discoveries - Who and when- Schmidt JF. Springfield: CC Thomas, 1959. p.115.〕〔Morton's medical bibliography -An annotated check-list of texts illustrating History of medicine (Garrison-Morton). Aldershot: Solar Press; 1911. p.654.〕。 皆見省吾の論文 *症例1: 砲兵上等兵。受傷後13時間後に収容。左大腿及び下腿に受傷。受傷4日後に尿が混濁し、その日の夕方死亡。剖検で左大腿上部の筋肉の壊死が著明。 *症例2: 塹壕の中で砲弾が炸裂し両下腿に受傷。受傷4日後濃い血尿となり無尿。その夕刻に死亡。 *症例3: 右上肢、腰部に鈍的打撲。5日後尿量減少。7日後死亡。 腎実質の急性退行性変性は急性自家中毒であり、これはメトヘモグロビン尿、腎のメトヘモグロビン梗塞の像が示している血球破壊によって証明される。これはすべての生き埋め例で見られる多数の壊死部の筋肉蛋白崩壊に基因している。 日本においては1995年の阪神・淡路大震災で約400人が発症し、そのうち約50人が死亡したと言われる。2005年に起きたJR福知山線脱線事故でも数人が発症し、その症状で3人が死亡、1人が両足切断している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「挫滅症候群」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Crush syndrome 」があります。 スポンサード リンク
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