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クランバー・スパニエル(英:Clumber Spaniel)は、イギリス原産のスパニエル犬種である。古い犬種で、重量があって風格があるところから、「スパニエル界の貴族」などと呼ばれる〔デズモンド・モリス著、福山英也監修『デズモンド・モリスの犬種事典』誠文堂新光社、2007年、134ページ〕〔藤田りか子『最新 世界の犬種大図鑑』誠文堂新光社、2015年、368ページ。〕。 == 歴史 == 公式の歴史によれば、フランスの猟犬を先祖とする〔〔。アルパイン・スパニエルやバセット・ハウンドの血を引くとも言う〔中島眞理監修・写真『学研版 犬のカタログ2004』学習研究社、2004年、52ページ〕〔。 伝説では、1789年のフランス革命により処刑されることとなったが、自らの飼っていたスパニエルを犬舎ごとイングランドのニューカッスル公爵に送ったのがはじまりというが〔〔、すでに1770年頃にフランスからニューカッスル公爵にイヌが贈られた記録もあるといい、1788年に描かれたニューカッスル公爵が複数のスパニエルを連れた肖像画もある〔。また、より早くにスペインから持ち込まれ、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルのもとともなった赤や黄色の斑を持つ白いスパニエル(ブレナム・スパニエル、ブレンハイム・スパニエル)を祖先とするという説もある〔。いずれにせよ、犬種名はニューカッスル公爵の領地であるノッティンガムシャーのに由来する〔。 19世紀を通じてクランバー・スパニエルは人気があったが、厳しく管理され、入手は難しかった〔。イギリス王室でも飼われ、特に、エドワード7世やジョージ5世に愛されたことが知られる〔〔。 第二次世界大戦後は人気が衰退し、イギリス国内での登録犬数はスプリンガー・スパニエルやコッカー・スパニエルの100分の1以下という〔。また、猟犬としての活躍の場は減り、主にペットやショードッグとして飼われるようになった〔。これに伴い、より重量感のある個体が好まれるようになった一方で、実猟犬としての容姿・能力を維持しようとする動きも起こった〔。イギリスでは、1980年代後半以降、「ワーキング・クランバー・スパニエル協会」が、ザ・ケネルクラブの犬種標準とは異なる基準で実猟犬としてのクランバー・スパニエルの維持に努めている〔。 日本では、多くの年において、ジャパンケネルクラブに十数頭から数十頭の登録がある〔ジャパンケネルクラブ「公開データ: 犬種別犬籍登録頭数(1~12月) 」。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クランバー・スパニエル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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