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クリイロコミミガイ(栗色小耳貝)、学名 ''Laemodonta siamensis'' は、有肺目オカミミガイ科に分類される巻貝の一種。西太平洋暖海域に分布し、内湾干潟の満潮線付近に生息する。和名は「貝」を省略し、クリイロコミミと呼ばれることもある。 ==特徴== 成貝の貝殻は殻高8mmほどで、オカミミガイ科としては小型だが、''Laemodonta'' 属の中では大型種である。殻は濃褐色・薄質でラグビーボールのような紡錘形をしている。殻には細かい螺肋が走り、横縞模様に見える。さらに螺肋上は低い顆粒も並ぶが、これは肉眼ではわかりにくい。通常は成貝の殻頂は浸食され欠ける。殻口は紡錘形で外側には張り出さず、内側に2歯・軸唇と外側にそれぞれ1歯がある。同属種にしばしば見られる臍孔や微毛はなく、縫帯も弱く、周辺の角張りもない。同属のウスコミミガイ ''L. exaratoides''、マキスジコミミガイ ''L. monilifera'' 等は本種と似ているが、これらの同属種の殻頂は通常欠けず尖る。また生息環境も異なる〔奥谷喬司編著『日本近海産貝類図鑑』(解説 : 黒住耐二)2000年 東海大学出版会 ISBN 9784486014065〕〔環境省生物多様性情報システム 陸産貝類・淡水産貝類レッドリスト 付属説明資料 平成22年3月 〕。 伊勢湾以南の南日本、朝鮮半島南部、台湾、東南アジアまで、西太平洋の熱帯・亜熱帯域に分布する〔〔。学名の種名"''siamensis''"は「シャムに棲む」の意である。 内湾の泥質干潟や、その陸側のヨシ原・マングローブ域に生息し、満潮線付近の泥に半ば埋まった石の下に潜む〔。大潮の満潮時には短時間水没する程度の高さに生息し、生体の周囲にはカタツムリのものに似た紐状の糞も見られる。同所的にはナラビオカミミガイ、ウミニナ、フトヘナタリ、カワザンショウ類、ユビアカベンケイガニ等が見られる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クリイロコミミガイ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Laemodonta siamensis 」があります。 スポンサード リンク
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