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クリストフ・オノレ : ウィキペディア日本語版
クリストフ・オノレ

クリストフ・オノレ(、1970年4月10日 - )は、フランス出身の映画監督、作家。
== 来歴 ==
ブルターニュ地域圏カレ=プルゲール生まれ。ブルターニュ地方、コート=ダルモール県にあるロストルナンで少年時代を過ごす。1985年、15歳の時に父逝去〔「リベラシオン」紙2010年7月10日付インタビュー「クリストフ・オノレ、1985年から2002年、転換となった日々」(仏語)http://next.liberation.fr/cinema/0101419108-1985-2002-mes-dates-cles-par-christophe-honore〕。レンヌ第二大学にて文学を、レンヌの映画学校で映画を学ぶ。
1995年パリへ居を移す。同年、児童文学としての処女作''Tout contre Léo''を出版。当時はタブーとされたエイズ、ホモセクシュアルがテーマであった〔2002年、テレビ映画化が決まり、Diastèmeと共同で同作品を脚本化。しかし、テレビ局は原作になかった男性同士の性交渉のシーンを問題視。同作品はその後2004年にDVD化され、2006年になってホモセクシュアルに特化した局で放送された。〕。その後、カイエ・デュ・シネマをはじめ、様々の雑誌に批評を寄せる。1998年、« Triste moralité du cinéma français »と題した批評が「カイエ」誌に掲載される。この記事において、彼は特に、ロベール・ゲディギャンの『マルセイユの恋』、そしてアンヌ・フォンテーヌの 『ドライ・クリーニング』を批判した。
2004年、ジョルジュ・バタイユの小説を映画化した『ジョルジュ・バタイユ ママン』が公開された。主役にイザベル・ユペールルイ・ガレルを配したこの作品は、ヨーロッパで12万5千人、フランス国内では9千人の観客を動員した。
2006年公開の長編映画三作目の『パリの中で』(''Dans Paris'')は、兄弟愛を中心に描かれた、ヌーヴェルヴァーグの影響を色濃く残した作品である。この作品は同年のカンヌ映画祭監督週間で上映され、大きな反響を呼んだ。
この成功をもとに撮影されたのが翌2007年公開の『愛のうた、パリ』(''Les Chansons d'amour'')である。前作の主演俳優ルイ・ガレルに加え、リュディヴィーヌ・サニエ、クロチルド・ヘスムが参加したこの映画は、2007年のカンヌ映画祭にも出品され、好評を博した。ジャック・ドゥミに敬意を表したコメディ・ミュージカル仕立てのこの作品には、随所にゴダール、トリュフォーをはじめとしたヌーヴェルヴァーグの監督たちの作品へのオマージュがちりばめられており、作品自体への賞賛とともに、フランス国内外にオノレ監督の名が知られることとなった。
2008年には『美しいひと』(''La Belle personne'')が公開された。パリ16区のある高校を舞台に、17世紀にラファイエット夫人によって書かれた小説『クレーヴの奥方』を現代風に翻案した作品である。この作品は、当時大統領であったニコラ・サルコジの発言による「『クレーヴの奥方』事件」に反論するものであった。
2009年公開の映画 ''Non ma fille, tu n'iras pas danser'' は、オノレ監督出身のブルターニュ地方を舞台にした作品である。彼の出身地方を舞台にした映画を撮ることはかねてからの願いであり、またこの作品を撮る際、『愛のうた、パリ』で助演女優として名を連ねたキアラ・マストロヤンニを主役に起用することから構想をはじめたという。
2011年に公開された『愛のあしあと』(''Les Bien-Aimés'')は、その年のカンヌ映画祭クロージング作品に選ばれた。
2012年夏、アヴィニョン演劇祭にて新作を発表。ヌーヴォー・ロマンの小説家たちをテーマにした 『ヌーヴォー・ロマン』 (''Nouveau Roman'') の脚本・演出を手掛ける。オノレ監督のそれまでの映画作品に出演した俳優たち(アナイス・ドゥムースティエリュディヴィーヌ・サニエ、ジュリアン・オノレ〔ジュリアン・オノレはオノレ監督の実弟。〕)を再び起用した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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