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クリトサウルス
クリトサウルス(''Kritosaurus'')はハドロサウルス科(カモノハシ恐竜)の属である。化石は部分的にしか知られていないが、歴史的には重要な属である。白亜紀後期、約7300万年前現在の北アメリカに生息していた。属名は“分けられたトカゲ”という意味で、タイプ標本の部分的な頭骨の頬骨の配置にちなんだものである。しかし、しばしばローマ鼻であるという仮定に基づいた“高貴なトカゲ”という意味であると誤訳される (最初の標本では鼻の部分は断片的かつばらばらの状態で発見され、平らな状態に復元されたため、このような意味になるはずがない)。化石資料が乏しいにもかかわらず、はるかに完全な状態で知られていたグリポサウルス()がこの属のシノニムだと考えられていたことにより、1990年代まではこの草食は恐竜の本に頻繁に登場していた。 ==記載==
タイプ種である''Kritosaurus navajovius''のタイプ標本は部分的な頭骨、下顎骨、いくつかの首から後の骨でのみで構成されている。吻部と上側のくちばし(前上顎骨(en))の大部分は失われていた。 頭骨の長さはくちばしの先端から方形頬骨の基部のまでの長さで87 cmと推定された。なお、方形頬骨は頭骨の後部で下顎と関節している骨である。クリトサウルスの潜在的な固有派生形質(属を識別する特徴)には前歯骨(下側のくちばし)に鋸歯状の突起がないこと、下顎のくちばし付近が鋭く下方へ曲がっていること、上顎骨が重厚で、やや長方形をしていることが挙げられる〔 。 最初アナサジサウルス(''Anasazisaurus'')とされた頭骨の標本に基づけば、とさかは完全な状態では鼻骨から骨のひだのように伸び、両目の間に、後方に折り返すような形で立ち上がっている。この独特のとさかによりグリポサウルスのような良く似たハドロサウルス類と識別できる。とさかの先端はざらざらしている。保存されている最大の頭骨の長さは90 cmほどである〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クリトサウルス」の詳細全文を読む
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