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ジチオトレイトール (dithiothreitol, DTT) またはジチオスレイトールは低分子酸化還元剤のひとつ。分子式は C4H10O2S2 であり、還元型では直鎖状、酸化型ではジスルフィド結合によって6員環となる。この名称は四炭糖のトレオースに由来している。ジチオエリトリトール (DTE) とはエピマー(異性体)の関係にある。クリーランド試薬 (Cleland's reagent)・クレラン試薬とも呼ぶ。 ==還元剤== DTTは分子内ジスルフィド結合による6員環を形成する傾向が強いことから、非常に強い還元剤である。酸化還元電位はpH 7で-0.33Vである。典型的なジスルフィド結合は、下図のような連続したチオール/ジスルフィド交換反応により還元される。2つめのチオール基は環を閉じようとする傾向が強いため中間体は不安定で、酸化型DTTが生じてジスルフィド結合が還元される。チオール基のpKaは通常8.3程度であり、負に帯電したチオレート型の -S- だけが反応性を持っているため、DTTの還元力はpHが7以上の場合に限られる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ジチオトレイトール」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Dithiothreitol 」があります。 スポンサード リンク
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