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クルト・モル(Kurt Moll, 1938年4月11日 - )は、ドイツ出身のバス歌手である。現在は引退している。 ==略歴== ドイツのケルン近郊のブイルに生まれる。ケルン音楽大学ではじめはチェロを学んでいたが、後に声楽に転向する。1961年にアーヘンの市立劇場でロッシーニの『オテロ』のロドヴィーコを歌いデビューを果たす。1965年まで市立劇場で歌い、その後はマインツ、ケルン、ヴッパータールの歌劇場に多く出演し、1969年にハンブルク国立歌劇場でデビューし、翌年に同劇場と契約した。また1968年に初めてバイロイト音楽祭に出演し、1974年には『トリスタンとイゾルデ』のマルケ王を歌っている。 1972年にミラノ・スカラ座で、モーツァルトの『後宮からの逃走』のオスミンを歌って称賛を受け、また同年にパリ・オペラ座で『フィガロの結婚』のバルトロを歌ってデビューを果たす。 1973年以降からはザルツブルク音楽祭に出演して活動を始め、1978年にはメトロポリタン歌劇場でワーグナーの『タンホイザー』の領主ヘルマンを歌ってデビューする。 初来日は1984年。 モルはかねてから健康上の理由で引退することを表明しており、2006年7月31日に惜しまれつつ引退した。最後の舞台は同日にバイエルン国立歌劇場でワーグナーの『ニュルンベルクのマイスタージンガー』であった(務めた役は夜警)。引退後は家族と共にケルンに住んでいる。 なお、1991年にグラミー賞を受賞している。 指揮者のヴォルフガング・サヴァリッシュとはデビュー時代から親交している仲である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クルト・モル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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