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『クレクレタコラ』は、東宝企画(東宝)製作の特撮テレビ番組。 == 概要 == 1973年10月1日から1974年9月28日まで、毎週月 - 土曜日の午後6時55分から7時までに、フジテレビ系列にて放映された。全260話。 タコの怪獣「タコラ」と、不思議な森に住む奇妙な住人たちが繰り広げるスラップスティック・コメディ。 当時の1時間枠ドラマの制作費が1週800万円〔1973年4月8日 讀賣新聞朝刊〕だった時代に、1週120万円(1話につき20万円で、フジテレビに納品した257話の総額は5140万円)の低予算で制作した、1週6話放映の5分枠帯番組。残業なしで1日3話の撮影をしなければ採算が合わない制作環境で、成城の東宝撮影所の大ステージの中央に森のセットを植え込み、背景を変えながら四方から撮影するなど、全話の制作には約3ヶ月を要している。東宝企画のプロデューサーだった磯野理は、撮影終了後のスタッフにお酒をふるまって、士気を鼓舞。通常の平均視聴率が5%だったフジテレビの18:55 - 19:00枠を最終的には13.5%に跳ね上げて、テレビ放映中にも主題歌レコードが売れたおかげで、鶴川五六の筆名で主題歌を作詞した磯野にも印税(新人の作詞料は1曲3円で、レコード両面の作詞で1枚につき6円の印税)が入り、初年度は約3万8000枚以上の売上で、22万8000円。翌年はテレビ放映印税を含めて、100万円近い印税収入を得るほどの商業的成功を収めた〔磯野理 著『東宝見聞録 1960年代の映画撮影現場』 アスペクト、2011年11月2日初版、307 - 308頁〕。 磯野は、アニメーション作品が続いたフジテレビの18:55 - 19:00枠で「5分番組でも、着ぐるみは動きが緩慢だから駄目!」と言われながらも、チャールズ・チャップリンのサイレント映画をヒントに「撮影時にはフィルムの回転を遅らせて、正規回転映写で放映すれば軽快な動きになるはずだ!」という発想から企画を開始し、当時は3歳と5歳だった息子だちの日常的な行動から本作品の単純明快な設定やキャラクターデザインなども思いついて、企画書を作成。広告代理店の読売広告社やフジテレビ担当者からの「テレビ番組は、撮影前に音楽が完成していなければ駄目。5分番組なら、主題歌のワンフレーズで、どんな番組かを子供たちに分からせないといけない」という意見で、制作リスクを抑えるために自ら作詞をして、当時の超売れっ子だった菊池俊輔に作曲を依頼し、菊池から「ド素人はおっかない」と詞の内容を笑われるも、楽しい曲が完成。1日に最低10話の脚本を書かないと制作準備が間に合わない状況下で、磯野は自宅の隣近所の子供たちの日常的な仕草や欲しがる物も観察しながら、脚本家たちとアイデア会議を行い、本作品の様々なストーリーも作り上げていった〔磯野理 著『東宝見聞録 1960年代の映画撮影現場』305 - 307頁〕。 現在の基準として見ると、児童向けとしては暴力的な表現が目立つ。スイカ割りと騙され囚われたチョンボにタコラが日本刀で顔面を切りつけたり、数々の盗みの罪により一方的な裁判で死刑判決を受けたタコラが逆上して暴力で裁判を転覆させたり、頭がおかしくなったふりをしたタコラがチョンボと共犯でみんなから食べ物などを巻き上げたりと、不条理かつアナーキーでブラックな展開のエピソードも多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クレクレタコラ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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