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クロナガアリ(黒長蟻) ''Messor aciculatus'' は、ハチ目・アリ科・フタフシアリ亜科に分類されるアリの一種。中型のアリで、乾燥した草原で秋によく見られる。 働きアリの体長は5mmほど。全身が黒く、腹柄節が2つあるので和名どおり前後に細長い体型をしている。頭部と胸部はつやがないが腹部はつやがあり、ぱっと見たところでは腹部だけ黒光りして見える。 本州、四国、九州、屋久島に分布し、日本以外では朝鮮半島、中国、モンゴルまで分布する。 草丈が低く乾燥した草原を好み、日本では畑や空き地などでよく見られる。巣は真下に通路を掘り進み、その通路に1つずつ横向きに部屋をつけるのが特徴で、大きな巣では深さ4mに達することもある。 働きアリが地上で活動するのはほぼ秋に限られ、秋になると巣の入り口を開け、巣を補修した土を巣穴の周囲にうす高く積み上げる。働きアリはもっぱら巣の周囲のオヒシバやエノコログサなどイネ科植物の実を回収し、巣穴に運びこむ。小さな草の実を回収するため、回収作業もほぼ1匹ずつで行う。巣の中では運びこんだ実の殻を剥ぎ、食料庫に蓄える。 秋以外はほぼ巣穴を閉ざし地下生活をするが、5月-6月のよく晴れた日には巣から多数の雄アリ・雌アリが飛び出し「結婚飛行」を行う。 ==外部リンク== *クロナガアリ ― 日本産アリ類画像データベース 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クロナガアリ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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