|
chlorosis ===========================
植物学において、白化(はくか、黄白化、クロロシス ''chlorosis'')とは、植物の葉中のクロロフィル濃度が不足している状態である。この状態の葉は黄色から白色となっている。光合成とそれによる糖の合成を行う能力が失われている。白化した植物、例えば''Arabidopsis thaliana''の変異体''ppi2''は外部からスクロースを与えられなければ生存できない〔Kubis S, Patel R, Combe J; et al. 〕。 クロロシスの語源はChlorisまたはギリシャ語で「黄緑色の」、「薄い緑の」、「色が薄い」、「(病気で)青白い」、あるいは「新しくて未熟な」という意味の''khloros''である。 白化はブドウ栽培において、もっとも一般的な栄養失調の症状である。白化は、石灰岩が多い土壌でよく見られる。例えば、伊ピエモンテ州のバローロ(イタリアワインの生産地)、西ラ・リオハ州(スペインワイン)、および仏シャンパーニュとブルゴーニュ(フランスワイン)である〔Wine & Spirits Education Trust ''"Wine and Spirits: Understanding Wine Quality"'' pg 16, Second Revised Edition (2012), London, ISBN 9781905819157〕。 == 症状 == 白化は、多くの栄養素について、その欠乏の典型的な症状である。白化発症は、次に示す要素と関連する。 * 土壌中における特定のミネラル(鉄〔Koenig, Rich and Kuhns, Mike: ''Control of Iron Chlorosis in Ornamental and Crop Plants''. 〕、マグネシウム、亜鉛 〔Botany for Gardeners, p. 178, 3rd edition, Brian Capon, Timber Press 2010〕など)の不足 * 土壌中の窒素及び植物体中のタンパク質の不足〔Botany for Gardeners, p. 178, 3rd edition, Brian Capon, Timber Press 2010〕 * ミネラルが不溶化して植物の根がそれを吸収できなくなる水準の土壌pH〔Schuster, James. 〕 * 土壌の水はけが悪いまたは根が水浸し〔Schuster, James. 〕 * 根が障害を受けている、または密集化している 〔Schuster, James. 〕 * 農薬、特に除草剤〔Pests of Landscaped Trees and Shrubs: An Integrated Pest Management Guide By Steve H. Dreistadt, Jack Kelly Clark, p. 284, Regents of the University of California Division of Agriculture and Natural Resources, 2004〕 * 二酸化硫黄の被爆〔Trees for Problem Landscape Sites -- Air Pollution, Virginia Tech May 2009 〕 * 感受性植物に対してのオゾン * ''Pseudomonas syringae pv. tagetis'' (キク科病原菌)などの病原菌〔https://www.unifr.ch/webnews/content/20/File/artikel_weedresearch(1).pdf〕 何が原因となるかは植物種によって異なる。例えば、多くの陸上植物種にとって酸性・塩基性土壌や水浸し条件は白化を引き起こすが、アザレアは酸性土壌で、イネは浸水条件で最もよく育つ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「白化 (植物)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|