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クロンチョン()は、インドネシアを代表する大衆音楽のジャンルである。演奏は、男性(or/and)女性歌手に伴奏楽器としてフルート、ヴァイオリン、チェロ、ギター、ベース、チャッ、チュッ(弦3本の小型ギター)が加わり、打楽器は使用されず、弦楽器だけでリズムを作るのが特徴である。欧米や東アジアのポピュラー音楽が存在感を増しつつある今日のインドネシアの大衆音楽界においても、クロンチョンの人気は依然として高い。 == 起源と流行 == クロンチョンの起源は、16世紀、インドネシアの主だった島々がポルトガルに支配されていたころにまでさかのぼるといわれている。世界のポピュラー音楽に詳しい中村とうようによると、インドネシアの島々に来航したポルトガル船に搭乗していた船員たち(ポルトガル人、アフリカ人、アラビア人ら)の音楽が伝えられ、そこに当時のインドネシアに固有の伝統音楽の要素が取り入れられて、混交音楽としてのクロンチョンが生み出されたという〔中村、1986年、22頁。〕。 また、インドネシア研究者である土屋健治によると、クロンチョンは、インドネシアがオランダの植民地(オランダ領東インド)となっていた19世紀末のバタヴィア(現在の首都ジャカルタ)で流行し、20世紀になると大衆演劇にも取り入れられ、その巡業のネットワークにのって各地へと広がった。そして1920年代後半にラジオ放送がさかんになると、その電波にのってクロンチョンはさらに全国へと広がっていった〔土屋、1991年、183頁以下を参照。〕。 クロンチョンの作者としては、のちにインドネシアの国歌となる「インドネシア・ラヤ」を作曲したルドルフ・スプラットマン(Wage Rudolf Supratman、1903年-1937年)、愛国歌「ハロ・ハロ・バンドゥン」などを作曲したイスマイル・マルズキ(Ismail Marzuki、1914年-1958年)、そして日本でも有名となった「ブンガワン・ソロ」を作曲したグサン・マルトハルトノ(後述)らがいる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クロンチョン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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