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クローズド・サークル(closed circle)とは、ミステリ用語としては、何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品を指す。 過去の代表例から、「吹雪の山荘もの」「嵐の孤島もの〔「ミステリーの最高傑作はこれだ!」(青春出版社)〕」の様にも呼ばれる。クローズド・サークルは「密室もの」ではあるが、部屋・家といった狭い舞台ではなく、災害にあった孤島・雪山などの「広義の密室」を舞台にした作品の場合を指すことが多い。 == 概要 == ; 登場人物の限定 : 元々は、「犯人は読者が疑い得る人物でなくてはいけない」という推理小説のルールを、より厳密に運用するために生み出されたジャンルである。クローズド・サークルの内外の往来は断たれているため、その状況で起こった事件の犯人は、輪の中に閉じ込められた人々の中にいなくてはならないことになる。 : 基本的には、作品序盤からいる主要メンバーの中に、真犯人がいる場合が多い。作品の中盤以降になって、いきなり今まで語られたことのなかった登場人物が増えることは、本格推理作品においてはアンフェアとされる。 ; 連絡手段の限定 : クローズド・サークルの中には、電話などによって外部と情報が往来できるかできないかに分類できる。狭義では電話などが通じず(または存在せず)外部と情報が往来できない状況下のみを指し、広義では電話などが通じて外部と情報が往来できる状況下を含める場合がある。 : 外部と情報の往来ができる場合は、別の探偵役や警察機関が外部から捜査を行った上で、人間関係や動機を調べて容疑者を絞った情報を内部の人に知らせることがある。 : 外部と情報の往来ができない場合は、現実的な警察機関の介入、組織的捜査や科学的捜査を排して、純粋にロジックによる犯人当ての面白みを描ける利点もある。また、素人探偵が警察を差し置いて、内部で犯人探しに取り組むことの理由付けになっている。 ; 交通手段の限定 : 閉鎖された場所からの逃走手段があるのか、いつ外部に脱出できるのかも物語の核となる条件となる。上記の「外部連絡の有無」との兼ね合いもあるが、いつ警察が介入できるのかも、物語を大きく左右する要素である。状況によっては食料・飲料・燃料などが尽きたり、緊急手術の必要があり命の危険が迫るなど、物語に緊迫感を与える要素が加わる場合もある。 : また、犯人にだけ使用可能な秘密のルートで外部と行き来ができたというようなトリックは、よほど巧妙に用いるのでなければ、多くの場合不評をこうむることになる。 ; 犯行時間の限定 : ミステリーにおいては、一定時間内において犯行が行われたと推理できる場合が多い。クローズド・サークルの場合は、船が港を離れてから再び港に着くまでの間や、嵐が始まって終わるまでの間などであり、大雑把だがある程度の犯行時間は限定される。 : 例外としてクローズド・サークル完成前に犯行が行われる作品や、クローズド・サークルが破られた後に犯行が行われた作品なども存在する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「クローズド・サークル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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