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クンツェ=クノールブレーキ : ミニ英和和英辞書
クンツェ=クノールブレーキ[ぶれーき]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ブレーキ : [ぶれーき]
 Brakes

クンツェ=クノールブレーキ : ウィキペディア日本語版
クンツェ=クノールブレーキ[ぶれーき]

クンツェ=クノールブレーキ(、KKブレーキ)は、鉄道車両で用いられる自動空気ブレーキの一種である。ヨーロッパで初めて、貨物列車用の階段緩めができる空気ブレーキであった。第一次世界大戦後に導入されて、多くのヨーロッパ諸国で貨物列車のブレーキが緩急車による手ブレーキから圧縮空気ブレーキへと移行した。ドイツ国営鉄道では、1918年から1927年までの間にドイツの貨物列車にクンツェ=クノールブレーキを装備するために4億7840万ライヒスマルクを費やした。貨物輸送の高速化と制動手の削減による運行コストの削減額は、ドイツ国鉄の推定で毎年9630万ライヒスマルクにのぼると見積もられた。
クンツェ=クノールブレーキは、プロイセン王国の測量技師、ブルーノ=クンツェ(Bruno Kunze、1854年 - 1935年)のアイデアに、クノールブレムゼの創業者であるゲオルグ・クノール(Georg Knorr1859年 - 1911年)の補助的な作業が加わって実現された。長い貨物列車に対して、階段制動(段階的にブレーキ力を強めていくこと)ができるだけでなく、階段緩め(段階的にブレーキ力を弱めていくこと)もできる、初めての貫通式圧縮空気ブレーキであった。ブレーキシリンダーを1段階のものと2段階のものを組み合わせて複合ブレーキとすることで、大きなブレーキ力を得ている。
3種類のブレーキが開発され、それぞれ貨物用 (KKgbr)、旅客用 (KKpbr)、急行用 (KKsbr) があった。貨物用のものは、積車と空車に応じて(貨車に貨物が積まれているかどうかに応じて)ブレーキを切り替えるオプションが用意されていた。旅客用のものには、制御弁 (control valve) だけではなくブレーキ増圧弁 (Beschleunigungsventil、accelerator valve) が設置されていた。急行用のものにはこれに加えて、急ブレーキを掛けた時に車輪がロックすることを防ぐブレーキ力レギュレータが付いていた。
クンツェ=クノールブレーキは、ベルリンでクノールブレムゼ社によって開発・製造された。また同社の子会社であるシュートドイッチェ・ブレムゼンAG(Süddeutsche Bremsen-AG、南ドイツブレーキ社)でも製造され、これは現在のクノールブレムゼのミュンヘン本社に当たる。ライセンス生産されたものを含めて、合計約55万個のクンツェ=クノールブレーキの制御弁が製造された。1930年代になると、クンツェ=クノールブレーキはヒルデブラント=クノールブレーキ (Hildebrand-Knorr brake, Hik brake) に置き換えられた。しかしクンツェ=クノールブレーキは第二次世界大戦後の東ドイツの国鉄を含め、多くの場所で1960年代まで用いられ続けていた。
== 参考文献 ==

* Wilhelm Hildebrand, Die Entwicklung der selbsttätigen Einkammer-Druckluftbremse bei den europäischen Vollbahnen. Berlin 1927.
* Jan-Henrik Peters, Personalpolitik und Rationalisierungsbestrebungen der Deutschen Reichsbahn-Gesellschaft zwischen 1924 und 1929. Frankfurt am Main u.a. 1996.
* Jan-Henrik Peters, Rationalisierungsbestrebungen der Deutschen Reichsbahn-Gesellschaft zwischen 1924 und 1929, in: Zeitschrift für Unternehmensgeschichte 41, 1996, 187–200.
* Manfred Pohl, Sicherheit auf Schiene und Straße. Die Geschichte der Knorr-Bremse AG. (engl. Ausgabe: Safety First by Road and Rail. The History of Knorr-Bremse AG.) München 2005.

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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