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グッピー : ウィキペディア日本語版
グッピー[ちょうおん]

グッピー(Guppy, 学名:''Poecilia reticulata'')は、ラテンアメリカ原産のカダヤシ目(キプリノドン目) カダヤシ科(ポエキリア科) グッピー属(ポエキリア属)に属する
1858年頃、イギリス植物学者グッピーによって発見され、1859年に学名がつけられた。和名としては一応「ニジメダカ」が与えられているが、ほとんど用いられていない。全長は約5cmで、雄のほうが雌に比べて色も形も派手。卵胎生を行う。古くから熱帯魚として広く親しまれている。日本にも帰化している外来種で、沖縄県や、温泉街の用水路で見ることができる。
== 概説 ==
グッピーは小型の胎生メダカ類である。観賞用に飼育されているこの仲間のうちでは、ごく小型の部類にはいる。非常に丈夫で飼育が容易である。また、同類の他の魚との違いとして、個体ごとに色が異なることがあげられる。サザンプラティフィッシュなども様々な色彩のものがあるが、それらは品種として扱える程度の遺伝的な安定性があるが、グッピーでは変化が非常に激しい。しかもそれがひれの形にまで及ぶのが独特で、特に改良品種では大きな鰭を持ち、美しい。また、繁殖もごく簡単で、群泳させておけば勝手に交配し、子を産む。気をつけなければならないのは、生まれた子を親が共食いしないような配慮くらいであり、非常にやさしい。それらの特徴のため、熱帯魚における入門的な種としても人気がある。
長く系統を維持するのは案外難しい。安易な飼育では繁殖はしても次第に勢いを失い、奇形が出現することが多く、系統の維持は容易でない。さらに美しいものを繁殖させるのはもっと難しい。美しい個体を作るためには遺伝的背景を考慮する必要があり、その辺の工夫に凝るときりがない。それゆえ、「熱帯魚飼育はグッピーに始まりグッピーに終わる」とも言われることがある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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