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グラウコス()は、ギリシア神話の神、あるいは人物である。 *海神のグラウコス *シーシュポスの子 *ミーノースの子 *ヒッポロコスの子 *アンテーノールの子 *メッセーネーの王 のほか数人が知られている。グラウコスとは「青緑色の男」、「灰色の男」などの意である。海神のグラウコス、シーシュポスの子のグラウコスについてはアイスキュロスが悲劇作品を書いたことが知られている。以下に説明する。 == 海神のグラウコス == このグラウコスは、ギリシア神話の海神である。アンテドーニオスの子で〔パウサニアス、10巻4・7。〕、もとはボイオーティアのアンテドーンの漁師だったが、薬草を食べて人々に予言をする海の神になったとされ〔パウサニアス、9巻22・7。〕、その姿は青緑色のひげと長い髪、水色の腕、魚の尾を持った姿をしているという〔オウィディウス『変身物語』13巻。プラトーン『国家』611Dも参照。〕。 オウィディウスの『変身物語』によると、アンテドーンの浜辺に人の来ない草原があり、漁から帰ってきたグラウコスがたまたまその草原に座って獲れた魚を数えていると、草原に置いた魚たちが地面の上を飛び跳ねて、みな海に逃げていった。それを見たグラウコスは不思議に思い、草が原因と思って口に入れると、途端に海への憧れが押さえられなくなり海に飛び込んだ。すると海の神々はグラウコスを海神として迎え入れ、グラウコスはオーケアノスとテーテュースによって人間の部分を洗い流され、神として生まれ変わった。後にグラウコスはスキュラに恋をしたが、拒絶されたため魔女のキルケーに相談した。するとキルケーはグラウコスに恋をしてしまい、グラウコスに言い寄った。しかしグラウコスはこれを拒絶したため、怒ったキルケーはスキュラが好んでやって来る淵に毒を注いで魔法をかけ、知らずに淵にやって来たスキュラは水に入って醜い怪物と化したという〔オウィディウス『変身物語』13~14巻。ヒュギーヌス、199。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「グラウコス」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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