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グランドキャニオン空中衝突事故は、1956年にアメリカ合衆国で発生した旅客機同士による航空事故(空中衝突)である。事故の要因として、有視界飛行や航空管制の不備が指摘されたため、航空行政の改善の契機となった。 == 事故の概要 == 1956年6月30日の土曜日の朝、アメリカ西海岸のカリフォルニア州ロサンゼルスから、2機のレシプロ大型4発旅客機が東に向けて飛行していた。 トランスワールド航空(以下TWA)2便はミズーリ州カンザスシティ行きであり、ロッキードL1049スーパーコンステレーション(機体記号:N6902C、愛称:Star of the Seine)で運航されていた。もう一機のユナイテッド航空718便(以下UA)はイリノイ州シカゴ(ミッドウェー空港)行きであり、ダグラスDC-7(機体記号:N6324C、愛称:Mainliner Vancouver)で運航されていた。 TWA2便は、ジャック・ギャンディ機長とジェームス・リトナー副操縦士ら乗員6名と、乗客64名が搭乗して、31分遅れの午前9時01分(アメリカ西部夏時間、以下同じ)に離陸し、カリフォルニア州ダゲットを経由しコロラド州トリニダードに向けて飛行していた。続いてUA718便も、午前9時4分にロバート・シャーリー機長とロバート・ハームス副操縦士ら乗員5名と乗客53名が搭乗して離陸し、カリフォルニア州パームスプリングスを通過後、カリフォルニア州ニードルズ、ペインテッド・デザート(ユタ州ブライス・キャニオンとアリゾナ州ウィンズロウのVORを結んだ通過線)、コロラド州デュランゴなどを経由しミズーリ州セントジョゼフに向かって高度21,000フィートで飛行していた。事前に提出されていたフライトプランでは、TWA機の巡航速度は500km/h(270ノット)、UA機は530km/h(288ノット)であり、後から離陸したUA機の方が速かったが、いずれも計器飛行であり、許可された巡航高度も航空路も違っていたため、フライトプラン通りであれば、衝突する危険性は無かった。 TWA2便はダゲット上空で、巡航高度を21,000フィートに変更できないかと、自社のオペレーターを通じて航空管制官に許可を要請したが、すでにUA718便に与えられていたため、拒否された。代わりに雲の層の上1000フィートを飛行する許可を与えたが、しかし皮肉にもこのときの雲頂高度が20,000フィートであったことが後で判明した。そのため両機は、同じ飛行高度を取ることになった。 しかも当時は、操縦乗員の判断で計器飛行をキャンセルし、航空路をショートカットして近道することが容認されており、両機とも航空路を逸脱しグランドキャニオン渓谷上空で交差するコースを飛行することになった。そのため、速度の速いUA718便がTWA2便に後ろから追いつこうとしていた。 UA718便は9時58分にニードルズで位置を報告し、9時58分時点でニードルズを21,000フィートで通過中であり10時31分にペインテッド・デザートを通過予定であると報告した。TWA2便は9時59分にラスベガスで位置を報告し、9時55分にモハーベ湖を通過し21,000フィートで飛行中、10時31分にウィンズロウのVOR(ペインテッド・デザート)を通過予定であると報告した。 両機からのソルトレイクシティ航空管制への最期の通信は、それぞれペインテッド・デザートという定められていた通過線附近を飛行中の午前10時31分に行われたが、TWA2便の通信が突然沈黙した。一方のUA718便からの最期の通信が入ってきたが、それもすぐに沈黙した。後に718便の通信は"Salt Lake, United 718...ah... we are going in."(ソルトレイク、こちらユナイテッド718便...我々は突っ込んでしまう!)と云いかけていたことが判明した。 UA718便は右に急旋回して、衝突回避しようとしたが、間に合わなかった。その瞬間にUA718便の左主翼がTWA2便の中央垂直尾翼に接触し、UA718便の第一エンジンのプロペラブレードがTWA2便の後部胴体を切り裂いてしまった。そのためTWA2便は急減圧に見舞われ、急降下して墜落した。一方のUA718便も左主翼を喪失したため、ゆっくりと降下し、2便から1.5km離れた地点に墜落した。2機はともにグランドキャニオン渓谷のコロラド川とリトルコロラド川が合流する地点近くの西岸に墜落しているのを翌日発見されたが、両機に搭乗していた128名に生存者はいなかった。両機の残骸は炎上したうえ、回収困難な場所に散らばっていたため、遺体の収容のためにスイスから山岳救助隊の支援も受けた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「グランドキャニオン空中衝突事故」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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