|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ラン : [らん] 【名詞】 1. (1) run 2. (2) LAN (local area network) 3. (P), (n) (1) run/(2) LAN (local area network) ・ 歴史 : [れきし] 【名詞】 1. history ・ 都 : [みやこ] 【名詞】 1. capital 2. metropolis ・ 都市 : [とし] 【名詞】 1. town 2. city 3. municipal 4. urban ・ 市 : [し] 1. (n-suf) city
グラン・バッサムの歴史都市(グラン・バッサムのれきしとし)は、コートジボワールの南コモエ州の古都グラン・バッサムのうち、フランス植民地時代に築かれた歴史的な町並みが残る地域などを対象として、2012年にUNESCOの世界遺産リストに登録された物件である。植民地時代の古都というだけでなく、独立運動においても重要な役割を果たしたグラン・バッサムの歴史都市は〔、コートジボワールの世界遺産の中ではコモエ国立公園(1983年登録)以来約30年ぶりの新規登録物件となっただけでなく、同国では初の文化遺産登録となった。 == 歴史 == グラン・バッサム(大バッサム)の名前の由来は、河口のことをアルサム (Alsam) と呼んでいた人々がかつて存在したことによるという〔ICOMOS (2012) p.8〕。その人々はこの地に移り住んだ人々だったというが、この地には時代ごとに様々な民族が流入した。グラン・バッサム域内の漁村で暮らすも15世紀末から16世紀初頭にこの地に定住するようになった人々とされる〔。 この地は19世紀になるとイギリスとフランスが領有をめぐって争うようになるが、そんな中で、フランスは一帯を治めていた首長アテクブレ (Attékeblé) と条約を結び、要塞を建設する許可も得た〔。1843年に建設されたその要塞がヌムール要塞で〔、現存はしないが、グラン・バッサムの都市計画は元来このヌムール要塞から拡張する形で展開したものであった〔。19世紀後半になるとフランス商人が進出するようになり、その一人であったアルチュール・ヴェルディエ (Arthur Verdier) が初代総督となった(在任1870年 - 1880年)。そして、1885年のベルリン条約でフランスの領有が確定すると、フランスは本格的な都市建設に乗り出し、グランバッサムを最初の首都とした〔。グラン・バッサムはと大西洋に挟まれた細長い土地に発達した〔現在ではエブリエ潟の北方に発達した新市街ヌーヴォー・バッサム(新バッサム)と区別し、アンシャン・バッサム(旧バッサム)と呼ばれる。〕。 グラン・バッサムは1893年に首都となり、換金作物栽培地の拡大をはじめとする植民地開発の拠点として大きな役割を果たしたが〔溝口 (2012) p.349〕、1899年の黄熱病の大流行では人口の4分の3が失われる事態となり〔、1900年にはに遷都された〔〔Bewer (2006) pp.273-275〕〔『コンサイス外国地名事典』第3版、溝口 (2012)はバンジェルヴィルへの遷都を1900年のこととしており、Bewer (2006) は1893年から6年余り首都だったとしている。また、ICOMOS (2012) では黄熱病の大流行は1899年のことだったと書かれているし、『朝倉世界地理講座12 アフリカII』(朝倉書店、2008年)pp.749-750のように、グラン・バッサムからバンジェルヴィルへの遷都の日を1900年12月26日と明記している文献もある。ただし、松浦 (2009) p.169や古田 (2012) p.80などのように、いくつかの文献では、グラン・バッサムが首都だった期間は1893年から1896年とされている。〕。その後も南東部の主要な港町として一定の繁栄は見られたが、グラン・バッサムの西方〔アビジャン - グラン・バッサム間の距離は文献によって異なる。『コンサイス外国地名事典』第3版(三省堂)p.277では30km、溝口 (2012) p.349では約40km、Bewer (2006) p.273では約45km、松浦 (2009) p.169の欄外注では約50kmとなっている。〕、同じエブリエ潟沿いに位置するアビジャン(1934年にバンジェルビルから遷都し、1983年まで首都であった)が成長し、そこにエブリエ潟と外洋を結ぶヴリディ運河(1950年)が開通して港湾機能が高まると、グラン・バッサムの地位は低下した〔。 1970年代以降、歴史的建造物群の保存や修復が意識されるようになり、現在のグラン・バッサムは歴史的建造物と海水浴場を特色とする観光地になっている〔〔ICOMOS (2012) p.9〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「グラン・バッサムの歴史都市」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|