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グリコシダーゼ : ミニ英和和英辞書
グリコシダーゼ[ちょうおん]
glycosidase
===========================
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
グリコシダーゼ : ウィキペディア日本語版
グリコシダーゼ[ちょうおん]

グリコシダーゼ(glycosidase)とは、グリコシド結合加水分解する酵素の総称であり、グリコシドヒドロラーゼ(glycoside hydrolase)とも呼ばれる。
主な役割として、バイオマスにおけるセルロースヘミセルロースの分解、バクテリアに対する防御(例:リゾチーム)、ウイルスによる細胞への感染(例:ノイラミニダーゼ)、細胞内における糖タンパク質生合成などに関係している。
グリコシダーゼは、グリコシド結合の形成や分解においてグリコシルトランスフェラーゼとともに重要な役割を担っている。

== 機能 ==
グリコシダーゼは基本的に全てのドメイン生物に存在する。細胞内外の両方に存在し、栄養吸収に関係している。バクテリアにおける最も重要なグリコシダーゼの1つにβ-ガラクトシダーゼ(LacZ)があり、大腸菌ラクトースオペロンの発現を調節している。
ゴルジ体小胞体に存在するグリコシダーゼはN結合型糖タンパク質糖鎖のプロセシングに、リソソームに存在するものはさまざまな糖質の分解に関係している。リソソームの特定のグリコシダーゼが欠乏すると、本来分解されるはずの糖質が蓄積し、発達障害を起こしたり死亡したりする可能性がある(ライソゾーム病)。
消化管唾液に存在するグリコシダーゼは、ラクトースデンプンスクローストレハロースといったを分解する働きがある。消化管内では、内皮細胞に定着したグリコシルホスファチジル(glycosylphosphatidyl)アンカー型酵素として存在している。
ラクターゼはラクトースの分解に必要な酵素であり、幼児期では高濃度に存在する。離乳後から濃度が減少し始め、成人期には量がかなり少なくなり、乳糖不耐症となる場合がある。
O-GlcNAcアーゼ(O-GlcNAcase)は細胞質内において、タンパク質のセリントレオニン残基からN-アセチルグルコサミンを取り除く働きをしている。
グリコシダーゼは体内でグリコーゲンの生合成と分解にも関係している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「グリコシダーゼ」の詳細全文を読む




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