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グリーズ〔『「詩語法」訳注』などにみられる表記。〕(グリズ、グリス〔『北欧神話』(H.R.エリス・デイヴィッドソン著、米原まり子、一井知子訳、青土社、1992年、ISBN 978-4-7917-5191-4)などにみられる表記。〕、グリッド〔『北欧神話と伝説』などにみられる表記。〕とも。。綴りは他にGridr、とも)は、北欧神話に登場する女巨人である〔『「詩語法」訳注』28頁。〕。 グリーズは、ハーコン・シグルザルソンに仕えていた詩人エイリーヴ・グズルーナルソン(Eilífr Goðrúnarson)によるスカルド詩の『トール讃歌』、そして、『スノッリのエッダ』第二部『詩語法』で言及される。 『詩語法』では次のようなエピソードが語られる〔。 ゲイルロズに脅迫されたロキが、トールがミョルニル、メギンギョルズ、ヤールングレイプルを持たずにゲイルロズの所へ行くように仕向けた。トールとロキは途中でグリーズの家に泊まった。グリーズは、ミョルニルも何も持っていなかったトールに、自分の所有する不思議な道具を貸した。それはグリダヴォル()という杖、一対の鉄の手袋(ヤールングレイプル〔こちらはそれぞれ「鉄の手袋」「力帯」を意味する普通名詞。〕)、力帯(メギンギョルズ〔)であった。これらによってトールはゲイルロズと一族を倒した〔『北欧神話と伝説』61頁。〕。 グリーズはまた、オーディンとの間にヴィーザルをもうけた。出典のはっきりしないエピソードによると、ある日、オーディンが洞窟の中に美しいグリーズを見つけた。彼はグリーズを口説き、そしてヴィーザルが生まれた。ラグナロクが到来したときに息子ヴィーザルがフェンリルと戦って父の仇を討つと知ったグリーズは、息子に鉄製の靴と脛当てを与え、その運命を告げたという〔『北欧の神話伝説(II)』41-46頁。〕。 == 脚注 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「グリーズ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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