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グリーゼ676(英語:Gliese 676)は2つの赤色矮星から成る連星系である。2つの恒星は推定800AU離れており、約2万年でお互いを公転している。グリーゼ676はさいだん座の方向に約54光年離れた位置にある。2009年に主星のグリーゼ676Aの周りに巨大ガス惑星(太陽系外惑星)が発見され、2011年に正式に発表された。さらに、2012年には新たな巨大ガス惑星1つと質量が小さく、岩石質と思われる惑星が2つ発見された〔。 == 惑星系 == 2009年10月にグリーゼ676Aに惑星グリーゼ676Abが発見され、2011年に正式に発表された。グリーゼ676Abは恒星が惑星の重力によって振動する様子を捉えるドップラー分光法によって発見された。しかし、グリーゼ676Abによるグリーゼ676Aへの影響を考慮してもグリーゼ676Aにまだ約3.4km/s程度の説明できない振動が残っており、グリーゼ676Aにまだ未知の惑星が存在する可能性が示唆された。しかし、その後しばらくは新たな惑星の発見には至らなかった。 2012年にHARPSによる、さらに精度の高い観測が行われた。その観測結果はソフトウェアHARPS-TERRAによって詳しく解析された。その結果、以前に行われた観測とほぼ同じ観測結果が算出された。やはり、グリーゼ676Abだけでは説明不可能な振動が残っていたが、惑星を発見することは出来なかった。 2012年には振動によって変動する視線速度のデータが公表された。そのデータを以前、HD 10180 iとHD 10180 jの存在を確定する際に使用された手法、ベイズ確率を通じて分析した結果、グリーゼ676Abとは異なる周期的な振動が確認された。この振動をもたらす惑星はグリーゼ676Acと命名された。なお、この振動が惑星によるものではない確率は0.44%と見積もられている。さらに他にも周期的な振動が2個発見され、それぞれグリーゼ676Adとグリーゼ676Aeと命名された。グリーゼ676Acは下限質量が木星の3倍の巨大ガス惑星とされており、恒星からの距離は木星とほぼ同じである。グリーゼ676Adは下限質量が地球の11倍である。この質量は岩石で構成されている地球より大きく重い岩石惑星、スーパーアースと小型のガス惑星、ホット・ネプチューンの境界に位置する。グリーゼ676Aeは下限質量が地球の4.5倍のスーパーアースであるとされている。 グリーゼ676A系の巨大ガス惑星のような大きい惑星が恒星から遠くにあり、岩石質と思われる質量が小さい惑星が恒星に近い領域にあるという惑星の配置は太陽系に似ている。これは、惑星系の中で太陽系のような惑星の配置が決して珍しくないことを表している〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「グリーゼ676」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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