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グルコバイ ( リダイレクト:アカルボース ) : ウィキペディア日本語版 | アカルボース
アカルボース(Acarbose)は、2型糖尿病を治療するための経口血糖降下薬で、四糖の一つである。前糖尿病の治療薬として承認している国もある。バイエル社によって、1973年放線菌Actinoplanes属のアミノ糖産生菌の培養液中から分離され、1990年ドイツにおいて医薬品として承認された。ヨーロッパではGlucobay、日本ではグルコバイ、北アメリカではPrecose、カナダではPrandaseというブランド名で販売されている。多糖からグルコースを切りだすαグルコシダーゼの阻害剤として働く〔バイエル薬品『医薬品インタビューフォーム:グルコバイ錠50mg、グルコバイ錠100mg』2008年9月改訂 、バイエル薬品公式サイト(2009年9月19日閲覧)。〕。 ==作用機構== アカルボースは、炭水化物の消化に必要な消化酵素、特に小腸から分泌されるαグルコシダーゼや膵臓から分泌されるαアミラーゼを阻害する。αアミラーゼは小腸内腔でデンプンをオリゴ糖にまで分解し、さらに小腸の刷子縁細胞に結合するαグルコシダーゼがオリゴ糖、三糖、二糖をグルコース等の単糖に分解する。これらの機構を阻害すると、炭水化物の消化率が落ち、グルコースの体内への吸収量が減る。糖尿病患者に対して、この薬物治療法は短期間で血糖を下げることができ、さらに長期的にもグリコヘモグロビン値(HbA1c)を低下させる効果がある〔''Drug Therapy in Nursing'', 2nd Edition.〕。
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