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グルジア文字(ქართული დამწერლობა, kartuli damtserloba)は、西アジアのグルジアの公用語であるグルジア語(カルトリ語)を書き表すために用いられる文字である。アブハズ語、オセット語の表記のために用いられていたこともある。 == 歴史 == グルジア文字がいつどのようにして生まれたのかについて、詳しいことは明らかでない〔町田『図説世界の文字とことば』、26-27頁〕。8世紀に書かれたグルジアの年代記は紀元前3世紀のグルジア王パルナヴァズ1世 がグルジア文字を創ったと伝えているが、確証はない。 グルジアでキリスト教が国教化された4世紀に聖書などをグルジア語に翻訳するために創りだされたとする説が有力である〔。文字の順序や、本来ならばグルジア語の表記には不要な文字が含まれギリシア文字に対応すべき位置にあることなどから、ギリシア文字を参考に創られたと推定される〔。また、円弧と直線の組み合わせという原則に忠実に創られていることから、別の文字が形を変えたものではなく、独自に創りだされたようだ。 グルジア文字が記されたもので、現在知られている限り最も古い例は、パレスティナのベツレヘム付近の教会で発見された、430年ごろに書かれたと推定される碑文である〔。グルジア国内では、トビリシから南に30kmほどのところにあるボルニシ (Bolnisi) のシオニ (Sioni) 教会の碑文が最も古く、5世紀末のものと考えられている。しかし、近年になってグルジア国内で4世紀よりも前に書かれた可能性のある碑文が発見され、成立の時期についての議論が起きている〔。 グルジア文字は歴史的に2度大きく形を変えた。9世紀ごろまでに用いられていた文字は、ムルグロヴァニ(Mrgvlovani「丸文字」。Asomtavruliとも。)と呼ばれる。9世紀から11世紀にかけては、ヌスフリ(Nuskhuri「目録文字」)と呼ばれる形が用いられた。11世紀以降、ムヘドルリ(Mkhedruli「戦士文字」)と呼ばれる形が現在に至るまで使用されている〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「グルジア文字」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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