翻訳と辞書
Words near each other
・ グルセタ賞
・ グルタコニルCoA
・ グルタコニルCoAデカルボキシラーゼ
・ グルタコン酸
・ グルタコン酸CoAトランスフェラーゼ
・ グルタチオニルスペルミジン合成酵素
・ グルタチオン
・ グルタチオン-CoA-グルタチオントランスヒドロゲナーゼ
・ グルタチオン-S-トランスフェラーゼ
・ グルタチオン-S-転移酵素
グルタチオン-アスコルビン酸回路
・ グルタチオン-シスチントランスヒドロゲナーゼ
・ グルタチオン-ホモシスチントランスヒドロゲナーゼ
・ グルタチオンアミドレダクターゼ
・ グルタチオンアミド依存性ペルオキシダーゼ
・ グルタチオンオキシダーゼ
・ グルタチオンジスルフィド
・ グルタチオンジスルフィドレダクターゼ
・ グルタチオンチオールエステラーゼ
・ グルタチオンデヒドロゲナーゼ (アスコルビン酸)


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

グルタチオン-アスコルビン酸回路 : ミニ英和和英辞書
グルタチオン-アスコルビン酸回路[ぐるたちおんあすこるびんさんかいろ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [さん]
 【名詞】 1. acid 
: [かい]
 【名詞】 1. counter for occurrences 
回路 : [かいろ]
 【名詞】 1. circuit (electric) 
: [ろ]
 【名詞】 1. road 2. street 3. path

グルタチオン-アスコルビン酸回路 : ウィキペディア日本語版
グルタチオン-アスコルビン酸回路[ぐるたちおんあすこるびんさんかいろ]

グルタチオン-アスコルビン酸回路は、代謝の過程で発生する活性酸素種である過酸化水素(H2O2)を解毒化する代謝経路である。グルタチオン-アスコルビン酸回路には、アスコルビン酸グルタチオンNADPH及び代謝に関連する酵素等の抗酸化物質が含まれている。
この経路の最初のステップでは、過酸化水素は、アスコルビン酸を電子供与体として利用してアスコルビン酸ペルオキシダーゼ(APX)によって還元される。
酸化されたアスコルビン酸(モノデヒドロアスコルビン酸(MDA))は、モノデヒドロアスコルビン酸レダクターゼ (NADH)(MDAR)によってアスコルビン酸(ASC)に再生される。
しかし、モノデヒドロアスコルビン酸は反応性が高く、迅速に還元されない場合にはアスコルビン酸とデヒドロアスコルビン酸(DHA)に不均化する。デヒドロアスコルビン酸は、還元型グルタチオン(GSH)を消費してデヒドロアスコルビン酸レダクターゼ(DHAR)によってアスコルビン酸に還元され、酸化型グルタチオン(GSSG)(グルタチオンジスルフィド)を生成する。最後に、酸化型グルタチオンは、NADPHを電子供与体として利用してグルタチオンレダクターゼ(GR)によって還元される。こうしてアスコルビン酸とグルタチオンが消費されることはない。電子は実質的にNADPHからH2O2に流れることとなる。デヒドロアスコルビン酸の還元は、非酵素的または例えばグルタチオン-''S''-トランスフェラーゼオメガ1やグルタレドキシンなどのようにデヒドロアスコルビン酸レダクターゼ(DHAR)活性を有したタンパク質によって触媒される。
植物では、グルタチオン-アスコルビン酸回路は、細胞質ミトコンドリア色素体及びペルオキシソームで機能する。グルタチオン、アスコルビン酸及びNADPHは、植物細胞に高濃度で存在しているので、グルタチオン-アスコルビン酸回路が過酸化水素の解毒に重要な役割を担っていることが想定される。それにもかかわらず、チオレドキシンまたはグルタレドキシンを還元基質として利用したペルオキシレドキシングルタチオンペルオキシダーゼを含む他の酵素(ペルオキシダーゼ)もまた、植物での過酸化水素の解毒に貢献している。
==脚注==


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「グルタチオン-アスコルビン酸回路」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.