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グル・ダット
グル・ダット(Guru Dutt、コンカニ語: ಗುರು ದತ್ತ್、ヒンディー語: गुरु दत्त、1925年7月9日 - 1964年10月10日)は、インドの俳優、映画プロデューサー、映画監督、コレオグラファーである。本名ヴァサント・クマール・シヴァシャンカル・パードゥコーネ(Vasanth Kumar Shivashankar Padukone)。 == 人物 == グル・ダットは、インド映画、とくにヒンディー語娯楽映画界ボリウッドの黄金時代を語る際には欠かすことの出来ない人物である。ダットは、『渇き』、『紙の花』、『旦那様と奥様と召使い』、『十四夜の月』といった不朽の名作を1950~1960年代に数多く生み出した。とくに、『渇き』と『紙の花』の両作品は、永遠の名作との呼び声も高く、『タイム』誌の「永遠の名作100選」(Time magazine's "All-TIME" 100 best movies)〔The Complete List 、All-Time 100 Movies Time Magazine、2005年〕や『サイト&サウンド』(''Sight & Sound'')誌での映画監督・批評家選〔2002 Sight & Sound Top Films Survey of 253 International Critics & Film Directors ". Cinemacom. 2002年 - 2009年4月19日閲覧〕などに選出されている。また後者の誌上においては、ダット監督自身も「永遠の偉大な映画監督」として選ばれている〔Kevin Lee (2002-09-05). "A Slanted Canon ". Asian American Film Commentary - 2009年4月24日閲覧〕。まさに「インドのオーソン・ウェルズ」とも評される映画監督である。 1950年代には、大衆娯楽市場向けに制作されたにもかかわらず、すばらしい叙情性を持った芸術的作品をヒンディー語映画業界において数多く送り出したことで知られており、そのような娯楽映画と芸術映画の要素を融合させた作風を1957年の代表作『渇き』以降発展させていった。彼の作品のリバイバル上映の折にはホールが満員になることも多く、とくにドイツ、フランス、日本では人気が高い。ダットに関して書かれた最近の本としては、インドの女性誌『フェミナ』の編集者サッティヤ・サランによる『''Ten Years with Guru Dutt: Abrar Alvi's Journey''』(2008年)がある。この本は、ダット監督の作品の多くを手がけた脚本家であり、彼の個人的な友人でもあったアブラール・アルヴィーの回想に基づき書かれている。 日本では1980年代に映画批評家の蓮實重彦がダグラス・サークや成瀬巳喜男と比して賞賛している〔『季刊リュミエール12 1988夏』(筑摩書房、1988年6月 ISBN 4480950125)の記述を参照。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「グル・ダット」の詳細全文を読む
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