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グレトナ・グリーン : ミニ英和和英辞書
グレトナ・グリーン[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

グレトナ・グリーン : ウィキペディア日本語版
グレトナ・グリーン[ちょうおん]

グレトナ・グリーンGretna Green)は、スコットランド南部西海岸の小さい町である。駆け落ち結婚(runaway wedding)で有名〔1:50,000 OS map 85〕。ダンフリーズ・アンド・ガロウェイにあり、エスク川の河口近くに位置する。ロンドン-エジンバラ間の街道上にある、スコットランドの最初の町であった。グレトナ・グリーンにある駅はグレトナ・グリーンとグレトナ両方を管轄する。227人の死者を出したイギリス史上最大の列車事故であるクインティンシャル鉄道事故は、1915年グレトナ・グリーンの近辺で起こった。
近くにある大きな町であるグレトナとは別の町。どちらもイギリス国道A74(M)の側にあり、かつイングランドとスコットランドの境に位置する〔。
グレトナはサッカークラブのグレトナFCの本拠地である。
==結婚==

グレトナ・グリーンで最も有名なのは、駆け落ち結婚がされた鍛冶屋である。1753年、のがイングランドで可決して以来、イングランドでは両親の承諾を得た21歳以上の男女のみに結婚が制限されるようになった。この法律はスコットランドには適用されず、男性は14歳、女性は12歳以上ならば親の承諾なしに結婚できることになっていた。(1929年より、16歳以上ならば両親の承諾は必要なくなった。イングランドとウェールズでは、現在18歳以上なら同意は不要、16歳・17歳なら必要となっている)さらに、イングランドの法律では“asking of the banns”(一定期間の結婚予定通告。その間、誰でも結婚に対する異議申し立てができる)や、後には結婚許可証が必要になったので、結婚に反対する人物が、たとえそれが法的に正式な結婚であったとしても、結婚の計画が持ち上がっていることを知り、妨害することができたのである。
よって、婚姻法が改正される以前は、多くの駆け落ちカップルが結婚するためにイングランドを逃れ、スコットランドに入って最初の町、すなわちグレトナ・グリーンへと走ったのである。1712年ごろに建てられたOld blacksmiths shopや、1710年に建てられたGretna Hall Blacksmiths Shopが、少なくとも評判上は、結婚業者の中心となった。The Old Blacksmiths shopは、1887年頃には観光スポットとして公開された。
鍛冶屋と金床は、現在に至るまでグレトナ・グリーン婚のシンボルとなっている。スコットランドの法律は「非正規結婚(irregular marriage)」を認めていた。すなわち、二人の証人の元で誓いが立てられたなら、ほとんど誰であろうが結婚式を主催することができたのである。グレトナの鍛冶屋は「金床の司祭(anvil priest)」と呼ばれ、有名になった。「鍛冶屋〔forger:forge(金属を加工する)という言葉には「偽造する、でっちあげる」という意味もある〕」たちは、金床の上で金属を溶接するように、駆け落ちしたカップルを「溶接〔welding(溶接)という言葉は、wedding(結婚)と発音が似ており、また文字も一字しか違わない。〕」した。
グレトナ・グリーンの2つの鍛冶屋と無数の宿屋や農家を背景にして、何千件もの結婚式が執り行われた。今日においても、グレトナ・グリーンは結婚式の開催地として世界中で有名であり、世界中から何千ものカップルが、グレトナ・グリーンで「金床を前に」結婚するために殺到している。
慣例上、「グレトナ・グリーン婚(''Gretna Green marriage'')」という表現は、カップルが住んでいる土地の法律で結婚しようとする際の制限や手続きを避けて他の土地で結婚することを指すようになった。有名なグレトナ・グリーン婚には、1826年、エドワード・ギボン・ウェイクフィールドが若い令嬢エレン・ターナーと二度目の結婚をしたシュリグリー誘拐事件などがある。
1856年、スコットランドの婚姻法が21日以上の定住者に限られるように改正され、さらに1940年にも同様の法改正があった。コールドストリーム・ブリッジや、ランバートン、モーディングトンやパキストン・トールといった他のスコットランド境界上の町でも以前はグレトナ・グリーン婚の舞台となっていたが、現在スコットランドでの結婚はおよそ六分の一がグレトナ・グリーンかグレトナで行われている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「グレトナ・グリーン」の詳細全文を読む




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