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グレン・オブ・イマール・テリア : ミニ英和和英辞書
グレン・オブ・イマール・テリア[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

グレン・オブ・イマール・テリア : ウィキペディア日本語版
グレン・オブ・イマール・テリア[ちょうおん]

グレン・オブ・イマール・テリア(英:Glen of Imaal Terrier)とは、アイルランドウィックロー山脈地域原産のテリア犬種である。犬種名の前に原産国名を冠してアイリッシュ・グレン・オブ・イマール・テリア(英:Irish Glen of Imaal Terrier)とも呼ばれることもある。愛称はグレン
犬種名は「(アイルランドの)グレン渓谷のテリア」を意味している。
== 歴史 ==
およそ17世紀ごろから存在していた、古いテリア犬種のひとつである。かつてはワーキング・テリアのひとつとしてまとまられていたが、すぐに独立した。グレンは又、あまり著名ではないスコットランド原産のテリア型闘犬種、バウシー・テリア(英:Bowsy Terrier)の作出にも関わったといわれているが、逆にグレンはどんなテリア種にかけ合わせによって生まれたのかということははっきりしていない。
グレンは多目的な用途に用いられた。テリアとしては地中でも地上でも狩りを行うことが出来た。地中猟ではキツネアナグマなどを狩る。ハウンド犬は伴わず単独で狩りを行い、穴に潜って獲物を閉じ込めて戦い、倒して引っ張り出す。このため、狭い地中でも動きやすくするために胴長短足に改良された。しかし、このこと以外は初期のテリアの特徴をよく残しているといわれる。地上ではネズミを獲るのに使われているが、野ウサギの猟にも使われることもある。野ウサギはまず追い掛け回し、見えなくなってしまったら嗅覚で追跡を行い、狭いところや穴の中に追い詰めて仕留める手法で退治した。
猟犬としてだけでなく、更には合法な闘犬としても使われていた。これはグレンの飼い主が自分の愛犬の勇猛果敢さを自慢しあうために行われていたもので、優勝者には「猟犬育成金」として賞金も出された。
又、変わった使役にも使われていた。今は絶滅してしまったイギリス原産の犬種、ターンスピットのように肉をであぶるための機械を動かすためにも使われていたのである。その機械を動かすために設置された車軸をハムスターのように走って廻し、肉を刺した棒を回転させて機械も同時に稼動させ、肉を万遍なくあぶらせるというのがその内容である。この他、番犬として見張りにも使われるなど、多才な活躍ぶりを見せていった。
1933年になるとアイルランドのケネルクラブに公認され、ショードッグとしてデビューした。しかし、ショードッグとしての過度の改造が原因で犬質が悪化し、人気はすぐに低迷してしまった。そして1950年にはほぼ絶滅の状態となり、犬種クラブまで解散してしまうという事態にも陥った。しかし、僅かに使役犬として生き残っていた個体が発見され、それをもとに交配を行って復活させ、何とか生き残ることが出来た。基礎となる生き残りの犬を発見するのが幸運にも非常に早かったためより原型に近い形で復活させることが出来、1950年代中に犬種クラブを再結成させるまでに至った。
その後他国でもその存在が知られるようになり、1994年にはFCIにも公認犬種として登録された。現在でも珍しいテリア犬種の一つではあるが、広い国と地域で飼育されている。原産国では、一部の犬は今も実猟のワーキング・ドッグとして使役されている(闘犬は禁止されているため、現在は使用されていない)日本では近年国内で仔犬は生まれていないが、個人経由で輸入が行われて飼育されている。
尚、本種は文献や雑誌によっては「残酷な犬」といった旨の肩書き前文を与えられている場合があるが、これは不適切なものである。この猟犬・闘犬としての闘争本能の高さは、いわゆる「テリアキャラクター」と呼ばれる、多くのテリア犬種に見られる気性で、本種だけに見られるものではない。地中の獲物を戦って殺し、引っ張り出すという狩猟法はスムース・フォックス・テリアワイアーヘアード・フォックス・テリアジャック・ラッセル・テリアなど多くのテリア種の間で行なわれ、猟犬としてだけでなく闘犬としても使われていた犬種もブル・アンド・テリアブルテリア原種)や各サイズのブルテリア、ベドリントン・テリアなどが居り、本種だけが特別にそのように呼ばれる筋合いはどこにも無いからである。
猟犬としては大いに獰猛性を発揮するが、今も昔もペットとして飼育されている時は優しい性格であることに変わりは無い。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「グレン・オブ・イマール・テリア」の詳細全文を読む




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