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グレート・ウエスタン鉄道 : ミニ英和和英辞書
グレート・ウエスタン鉄道[みち]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [てつ]
 【名詞】 1. iron 
鉄道 : [てつどう]
 【名詞】 1. railroad 

グレート・ウエスタン鉄道 ( リダイレクト:グレート・ウェスタン鉄道 ) : ウィキペディア日本語版
グレート・ウェスタン鉄道[ぐれーと うぇすたんてつどう]

グレート・ウェスタン鉄道(グレート・ウェスタンてつどう、、略称GWR)は、ロンドンと南西・西部イングランドおよびウェールズの大半を結んでいた、かつてのイギリスの鉄道会社である。1833年に設立され、1835年の議員立法で鉄道の敷設許可を得て、1838年に列車の運行を開始した。イザムバード・キングダム・ブルネルが技術者を務め、7フィート4分の1インチ(2,140ミリメートル軌間広軌を採用したが、1854年以降の一連の合併により、4フィート8.5インチ(1,435ミリメートル)軌間の鉄道も運行するようになった。広軌での列車運行は1892年に終了した。グレート・ウェスタン鉄道は、鉄道会社の四大グループ化を促した1921年鉄道法でも独立を保った唯一の会社で、周辺地域に残っていた鉄道会社を合併した。最終的に1947年末に国有化されてイギリス国鉄の西部局(ウェスタン・リージョン)となった。
グレート・ウェスタン鉄道はその略称GWRにちなんで、「神の素晴らしい鉄道」() とか「大遠回り」() などと呼ばれたが、サウス・ウェスト・イングランドのリゾート地へ多くの人々を運んだことから、「休日線」() としても知られた。会社の機関車は多くが自社のスウィンドン工場で製造され、ブランズウィック・グリーンで塗装されていた一方、客車はその期間中の大半、チョコレートとクリームのツートーンカラー塗装を採用していた。貨車は当初赤で塗装されていたが、後に灰色に変更された。
グレート・ウェスタン鉄道の長距離列車には、フライング・ダッチマンコーニッシュ・リヴィエラ・エクスプレスチェルトナム・スパ・エクスプレスなどがあった。また多くの近郊列車、地方の列車なども運行しており、一部は蒸気動車や(制御客車と蒸気機関車を組み合わせた固定編成方式の列車)などで運転されていた。またイギリスで一般的なものより大型で経済的な貨車の使用を開始した会社でもある。またバス網も運営しており、という航空会社の運営に参画し、また船舶、桟橋、ホテルなども所有していた。
== 歴史 ==

=== 創始期 ===

グレート・ウェスタン鉄道は、ブリストルの港がイギリスで2番、そしてアメリカとの貿易では1番であることを維持し続けたいというブリストルの商人たちの望みから発祥している。船の規模が次第に大型化し、またブリストルを流れるに土砂が堆積しつつあったことから、リヴァプールがますます魅力的な港となっており、さらに1830年代にはリヴァプールとロンドンと結ぶ鉄道が建設中であったことから、ブリストルの地位は脅かされていた。これに対するブリストルの回答は、ロンドン側での関係者と協力して、ブリストルとロンドンを結ぶ独自の鉄道路線を、リヴァプールへ建設中の路線をはるかに上回る水準で建設することであった。
会社は1833年にブリストルで開かれた公開集会で設立され、1835年の議員立法により法人格を得た。当時29歳だったイザムバード・キングダム・ブルネルが技術者に任命された。これはその時点までで彼にとって群を抜いて大きな契約であり、彼は2つの論議を巻き起こす決断を行った。まず、高速で安定した走行ができるように、車体の外側に大きな車輪を装備できるよう、約7フィート(2.13メートル)の広軌を選んだことがある。2番目にマールバラ・ダウンズの北を通るルートを選択したことがあり、そこには重要な都市はなかったが、オックスフォードグロスターへ将来的に接続の可能性があった。多くの助けを得ながら、ロンドンからブリストルまでの全線を彼自身が調査した。その助けの中には、ブリストルの法務事務所から雇った彼の事務弁護士のジェレミア・オズボーン () がおり、ある機会には彼自身がエイヴォン川でボートを漕いで、岸辺のルート調査を行うブルネルを案内したこともあった。
はこのプロジェクトにおいて技術者として重要な役割を果たし、テムズ川に架かるおよび、そしてパディントン駅などを含む2つの工区の監督をしたとされる。大規模な土工作業に関わったことがクラークに地質学考古学への関心をもたらしたと思われる。後にクラークは匿名でこの鉄道に対する2冊のガイドブックを書き、1冊はによるリトグラフを挿絵としており〔、もう1冊にはブルネルのやり方と広軌採用への批判を含んでいた。
パディントン駅からまでの最初の22.5マイル(約36キロメートル)の区間は、1838年6月4日に開通した。が完成して1839年7月1日にまで延長され、深いを通ってまで1840年3月30日に開通した。この切通しでは2年後に、地すべりに貨物列車が突っ込んで、無蓋貨車に乗っていた10人の旅客が死亡する事故()が発生した。この事故が、鉄道会社に対してより良い客車を旅客に提供することを求める1844年鉄道規制法イギリスの議会が制定するきっかけとなった。レディング駅からまでの次の区間ではテムズ川を2回渡り、1840年6月1日に開通した。さらにまでの7.25マイル(約12キロメートル)が1840年7月20日に開通した。この間、ブリストル側でも工事が開始されており、1840年8月31日にブリストルからまで11.5マイル(約19キロメートル)が1840年8月31日に開通した。
1840年12月17日にロンドン側からの路線はスウィンドンの西にあり、ロンドンのパディントン駅から80.25マイル(約129キロメートル)の地点にある暫定的なターミナルであるまで開通した。ウートン・バセット・ロード駅からまでの区間は1841年5月31日に開通し、同時にまでのが接続するも開業した。この路線はグレート・ウェスタン鉄道が工事をした独立路線で、1841年6月14日にブリストルからまでの最初の区間が開通したと同様である。グレート・ウェスタン鉄道の本線で最後の区間となったのが全長1.83マイル(約2.95キロメートル)のボックストンネルで、1841年6月30日に開通し、これによりロンドンのパディントン駅からブリストルを通りブリッジウォーター駅まで152マイル(約245キロメートル)に列車が運行されるようになった。1851年にグレート・ウェスタン鉄道は、ロンドン、レディング、バース、ブリストルを結ぶ競合輸送事業者であったを買収した。
グレート・ウェスタン鉄道は、チェルトナム・アンド・グレート・ウェスタン・ユニオン鉄道やブリストル・アンド・エクセター鉄道を含め、いくつかの広軌の鉄道会社と緊密にかかわっていた。は1849年に開通して広軌の線路がまで伸び、そこからがロイヤルアルバート橋を渡ってコーンウォールまで1859年に開通して、最終的にによりにまで1867年に到達した。ただしウェスト・コーンウォール鉄道は当初は4フィート8.5インチ(1,435ミリメートル)の標準軌(当時は狭軌と呼ばれていた)で建設されていた。はとの間を1850年に開通させ、ブルネルが建設したにより1852年にグレート・ウェスタン鉄道と接続された。大西洋横断航路の港が開設されたまで1856年に開通した。
セヴァーン川の河口が横断するにはあまりに広すぎたことから、当初はロンドンからウェールズまで直結する路線は無かった。代わりに列車は、橋を架けられるくらい川幅が狭くなるグロスターまで遠回りな経路を走らねばならなかった。セヴァーントンネルの工事は1873年に始まったが、予期しない地下水の噴出により工事は遅れ、開通は1886年まで遅れることになった。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Great Western Railway 」があります。




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