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グンバイムシ科 ( リダイレクト:グンバイムシ ) : ウィキペディア日本語版 | グンバイムシ[か]
グンバイムシ(軍配虫)は、カメムシ目カメムシ亜目グンバイムシ上科のグンバイムシ科に属する昆虫の総称。世界で約2600種、日本では約70種程度が知られている。 == 概略 == 和名の軍配とは、背面から見たときの閉じた半翅鞘の形が軍配団扇に似ていることに由来している。また、半翅鞘はステンドグラスのように半透明で小さな角ばった小室に分かれ、この特徴から本科を英語で'Lacebug'もしくは'Lace bug'と呼ぶ。また、ドイツ語では'Netzwanzen'や'Gitterwanzen'、オランダ語では'Netwantsen'、スペイン語では'Chinche de encaje'、スウェーデン語では'Nätskinnbaggar'、中国語では'網蝽'などと呼ばれるように、レース模様が名前の由来となっている言語が多く、日本語のように全体の形状から名付けられているのは珍しい。 多くの種は寄主植物の葉裏で生活しており、活発に動くことが少なく、また体長数mmと小型であるためにあまり目立たないことから、日本においてはツツジ類を加害するツツジグンバイ、ナシやリンゴなどのバラ科果樹を加害するナシグンバイ、キク科植物を加害するキクグンバイが知られる程度であって農作物に重大な被害を与える種は少なく、主要な害虫でないことから一般の知名度が高いとは言えない。しかし、海外ではコットンやアボカド、カカオ、コーヒーなどの主要な農作物を加害する害虫として知られており、ゲットウグンバイ ''Stephanitis typica'' (Distant)はココナッツの伝染病を媒介する重要な病害虫である。 日本産グンバイムシの研究は1800年代にScottやUhlerらに始まり、1900年代にはHorváthやDrake、松村松年らによって断片的に記載され、1962年と63年に発表された武谷直の論文〔Taxonomic Revision of the Tingidae of Japan, Korea, the Ryukyus and Formosa Part 1 (Hemiptera). MUSHI, Vol. 36, Pars 5: 41-75.〕〔Taxonomic Revision of the Tingidae of Japan, Korea, the Ryukyus and Formosa Part 2 (Hemiptera). MUSHI, Vol. 37, Pars 4: 27-52.〕によって日本産グンバイムシの全容がほぼ解明された(高橋寿郎,1990〔兵庫県のグンバイムシ(1),きべりはむし,第18巻第1号:1-5〕)。その後、友国雅章による'' Acalypta'' 属の地理的変異などが報告されているが、未記載の種が数種いることが分かっており、種の登録が待たれる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「グンバイムシ」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tingidae 」があります。
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