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グンレッド ( リダイレクト:グンロズ ) : ウィキペディア日本語版
グンロズ

北欧神話において、グンロズもしくはグンレッド、)は、巨人スットゥングの娘である。彼女は、父が詩の蜜酒を保管した山、フニットビョルグの中の穴に見張りとして居させられた。スノッリ・ストゥルルソンが『詩語法』において伝えるところによると、彼女のもとにオーディンが来て、彼女を口説き、3夜を共にした。彼によってすっかり魅惑させられたグンロズは、とうとう蜜酒の3口分をオーディンが飲むことを許した。ところがオーディンは彼女を騙し、蜜酒全てを飲み込むとその場を逃げ去った〔『「詩語法」訳注』6頁。〕。
しかし『古エッダ』の『高き者の言葉』第105 - 108節は、少し異なる物語を語っている〔『エッダ 古代北欧歌謡集』35頁。〕。
:グンロズは黄金の椅子に儂を座らせ、
:儂に貴重な蜜酒をついだ。
:それに対し儂からの悪い報いを彼女は得た。
:彼女の素晴らしくて情熱的な愛情に対し、
:彼女の思い悩むような不吉な気持ちに対し。
:(略)
:儂が彼女から獲得したものを、儂は上手く活用した。
:戻って来て以来、儂は知恵に優れた、
:オーズレリルen)をアースガルズに運んできた、
:神聖な1飲みによって。
:決して儂は生きて帰って来られなかった、
:残忍なトロールの庭から。
:善良な女性、グンロズの助けがなければ、
:その腕で儂を包んだ女性の。
物語のこの改作から、グンロズが進んでオーディンを助け、そのためオーディンがお返しに彼女の幸福を考えていたようである。
== 脚注 ==



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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