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ケオラデオ国立公園(-こくりつこうえん)またはケオラデオ・ガナー国立公園はインド・ラージャスターン州にある国立公園で、かつてはバラトプル鳥類保護区として知られていた。ここをソデグロヅルのような絶滅危惧種や希少種が越冬地として過ごす。またここには230種以上の鳥類が生息しており、冬季には鳥類学者が訪れる場所であり、また一大観光地でもある。ここは1971年に保護区となり、1981年にはラムサール条約登録湿地、1982年には国立公園となり、また1985年にはユネスコの世界遺産に登録された。 公園内では希少なソデグロヅルのうち少数の個体群が越冬する。他の種としてはアカツクシガモ、カモメ、ハシビロガモ、オナガガモ、オオバン、シマアジ、キンクロハジロ、ホシハジロが挙げられる。 == 歴史 == この公園の原型が作られたのは18世紀の半ば頃のことである。名前はこの地域にあるシヴァ神を祀ったケーオラーデーオ(केवलादेव)寺院にちなむ。当初この地は天然の窪地に過ぎなかったが、1726年から1763年までの当時バラトプルのマハラジャ(領主)であったスーラジ・マル(Suraj Mal)によって堤防が築かれ水で満たされた。堤防はガンビール(Gambhir)とバーンガンガー(Banganga)と言う2つの川の合流点に作られた。やがて鳥たちが集まるようになり、マハラジャがこの地で狩猟をすることが1850年頃からの伝統となった。そして英国統治下のインドにおいては総督に対する儀礼として、毎年鴨猟が催された。当時のインド総督であったリンリスゴー卿などは、一人で1年の間に少なくとも4,273羽ものマガモやコガモといった鳥を撃ち殺している。インド独立後、1972年までマハラジャはこの地で狩猟をする権利を認められた。1982年には公園内でこれまで認められてきたバッファローの放牧が禁止された。このため地元農民と下層カーストであるグージャル(Gujjar)の人々、そして政府との間で、死亡者が出るほどの激しい衝突に至った。 2004年の終わり頃にはヴァスンダラー・ラージェー(Vasundhara Raje)が首相を務めるラージャスターン州政府は、水を公園内に流入させることを阻止することを要求する農民からの圧力に屈した。これにより公園内への水の供給は15,000,000m³から510,000m³まで減少した。その結果この湿地は乾いて荒れ果ててしまい、生態学的災害ともいえる状態に陥った。そして大半の鳥たちは繁殖のためにニューデリーから90kmのところにあるウッタル・プラデーシュ州ガルムクテーシュワル(Garhmukteshwar)を流れるガンジス川まで飛び去ってしまった。この行為は主要な環境保護論者達によって批判された。そして公益訴訟として裁判所に提訴されるに至った。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ケオラデオ国立公園」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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