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ケショウヤナギ
ケショウヤナギ(化粧柳、学名:)は、ヤナギ科ヤナギ属の樹木。中国、日本、韓国及びロシアなど〔のアジア東部の寒冷地に多く、日本では、北海道の日高・十勝地方と、長野県の梓川上流部に自生する。若木の木肌は白く、小枝は晩秋から早春にかけて紅色で美しく、化粧をしたようだというところから、この名がついている。 == 特徴 == 落葉性の木本で、樹高25メートルほどの高木になるものもある。葉は互生で葉身は長さ5〜7.5cm、幅3〜5cmの長楕円形である。托葉を持ち、葉柄は短い。花期は、松本盆地で4月下旬、上高地ではそれより1か月遅れである。ヤナギ科なので雌雄異株で、花は尾状花序つまり小さい花が集まった5センチにも及ぶ穂になり、咲き終えると花序全体が落ちる。雄花は雄しべが5本、雌花は雌しべがあるだけで、花弁も蜜腺もなく、ヤナギ科としては例外的に風媒花である。小さい苞や腺体があり、これらに綿毛を生じて、穂全体が綿毛に包まれたように見えるものが多い。冬芽は1枚のカバーのような鱗片に包まれている。種子には柳絮(りゅうじょ)と呼ばれる銀色に輝く綿毛がついており、風に乗ってよく飛散する。風に乗って種子が柳絮で飛散する様子は壮観である。ヤナギ科植物の種子は胚乳がなく種皮が薄く短命だが、ケショウヤナギの種子の寿命も1か月程度と短い。種子が飛ぶのは上高地で6月初旬から7月初旬の約1か月である。生育に適した場所(特に水分)に到達した種子だけが発芽・定着でき、新たな群落を形成できる。若木の生長は早く、よく花をつける。しかし、接ぎ木や挿し木はむずかしく、若木でないと移植も容易でないなど、一般のヤナギとは異なる点が多い。冬の間に枝をとって挿し木をすれば発根するともいわれる。アジア東部の寒冷地である朝鮮半島北中部、中国東北部、バイカル湖以東のシベリア・カムチャツカ、カラフトなどの日本海寄りに多く見られる。上高地では、河童橋わきに大木があるが、主として中ノ瀬園地から横尾までの河原・川岸に自生し、山の斜面には見られない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ケショウヤナギ」の詳細全文を読む
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