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ケトプロフェン ketoprofen =========================== ケトプロフェン
ケトプロフェン(ketoprofen)とは、抗炎症作用、鎮痛作用を有する、プロピオン酸系の酸性非ステロイド性抗炎症薬の1種で、(RS)-2-(3-ベンゾイルフェニル)プロパン酸のことである。分子内に1つキラル中心を持っているものの、医薬品として使用する際、この鏡像異性体は区別されず、ラセミ体が用いられている。 == 医薬品 == ケトプロフェンは他の非ステロイド性抗炎症薬と同様に、シクロオキシゲナーゼを阻害することによって、生体でのプロスタグランジン類の産生を抑制する。主作用は、プロスタグランジン類の中でも、特にプロスタグランジンE2の産生を抑制することによる。これによって、痛みの閾値が下がらないように(痛みを感じやすくならないように)し、また毛細血管が拡張して炎症を助長することの無いようにしている。しかし、プロスタグランジン類には例えば胃の粘膜保護など他の作用もあり、その作用まで抑制してしまうための副作用も起こり得るなど、副作用についでも他の非ステロイド性抗炎症薬と共通点も多い。ただし、ケトプロフェンの場合は、それらの副作用に加えて、特に光線過敏症が起こりやすいことで知られており、注意が必要である。ケトプロフェン使用中はもちろんのこと、使用後も暫くは紫外線を避けることが望ましい。ケトプロフェンは1967年にフランスのローヌ・プーラン社(現 サノフィ・アベンティス社)で合成され〔東興薬品工業「医薬品インタビューフォーム:メナミン軟膏3%」2008年1月第1版 〕、内服薬の他、軟膏剤〔、ゲル剤、クリーム剤、液剤、パップ剤、テープ剤等の様々な剤形で販売されている。過去には日本でも一般用医薬品としても販売されていたものの、光線過敏症が起こるなどの理由で一般用には販売されなくなった。なお、ケトプロフェンは他の非ステロイド性抗炎症薬と同様に炎症や痛みの原因を治療する薬剤ではなく、あくまでこれらを抑える作用が存在するだけである。ちなみに、ケトプロフェンは腎排泄型の薬物として知られている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ケトプロフェン」の詳細全文を読む
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