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ケマー・ストック・マウンテン・カー(英:Kemmer Stock Mountain Cur)は、アメリカ合衆国のテネシー州原産のツリーイング・ドッグ犬種のひとつである。 == 歴史 == ロバート・ケマーという人物により、1970年に作出が開始された犬種である。彼の父の農場でブリーディングされていたマウンテン・カーを独自に改良し、より優秀な犬種を目指して作り出したのが本種である。 本種はさまざまなことに使われ、愛好家には「カー種の万能選手の一人」とも呼ばれている。ツリーイング・ドッグとしてはアメリカクロクマ、アライグマ、リスを狩るのに使われる。パックで獲物においを追跡し、発見すると吠えながら追いかけ、木の上に追い詰める。追い詰めた後も吠え続け、獲物が逃げられないようにする。主人が到着すると、木に登って獲物を振り落としてもらうか、猟銃で撃ち落してもらい、落ちてきた獲物を犬が仕留めて狩猟は完了する。 セントハウンドとしては、イノシシ、ヘビ、ウッドチャックなどを狩る。これもパックで獲物のにおいを追跡し、発見して自ら仕留める。獲物がイノシシの場合はパックのメンバーと協力して攻撃を行い、一方は噛み留めをして獲物の動きを封じ、もう一方はぐるぐると獲物の周りを回りながら吠えて撹乱させ、さらにもう一方で獲物を挑発しながら攻撃をかわし、大きな声で吠えて主人に知らせるというような役割分担も行うことができる。後にイノシシは犬の主人の猟銃によって仕留められ、セントハントは完了する。尚、イノシシ以外の小型の獲物は種類の応じて仕留めた後に主人のもとへ持って行ったり、その場で食べたりする。ヘビを食べても本種は体力があるので、若い犬であれば噛まれたり猛毒の種類のものを食べたりしないかきり、毒を受ける心配ははないとされる。 農場では見張りを行う番犬として働いたり、牛を誘導する牧牛犬としても働くことができる。又、家畜を泥棒から守り戦う護畜犬やアヒルなどの家禽を守る護禽犬などとしても働く。 この他、子供の遊び相手をしたり、赤ちゃんの子守りをすることもでき、もちろんペットやショードッグとしても使うことができる。このため、「ケマー・ストック犬は家に何頭居ても、飼育費用を上回る働きをする」と比喩される。 1991年に個体数がある程度まで達したことにより完成と認定され、犬種クラブも設立された。しかし、まだFCIなどのケネルクラブには公認されておらず、アメリカ南部以外ではめったに見かけることができない、珍しい犬種である。だが、原産地では作業犬としてもペットとしても人気がある犬種である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ケマー・ストック・マウンテン・カー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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