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ケルスス ( リダイレクト:アウルス・コルネリウス・ケルスス ) : ウィキペディア日本語版
アウルス・コルネリウス・ケルスス

アウルス・コルネリウス・ケルスス(Aulus Cornelius Celsus、紀元前25年頃 - 紀元後50年頃)は古代ローマの学者。現存する著書"De Medicina"(医学論)で知られるが、これは失われた百科事典のごく一部に過ぎないと考えられている。『医学論』は食餌療法、薬学、外科的治療その他に触れたごく初期の重要な資料であり、ローマ世界の医学知識を知る上で最上の資料の一つである。彼の百科事典の失われた巻は、おそらく農業、法律、修辞学、軍事などを扱っていたと思われる。
==生涯==
ケルススの生涯に関しては全く知られていない。彼のプラエノーメン(個人名)すら不確定であり、アウレリウス(Aurelius)ともアウルス(Aulus)とも言われるが、後者のほうがより信頼性が高い〔"Traditionally he is called Aurelius, but Aurelius is a clan name, not a praenomen; hence Aulus, a common first name among the Cornelii, has been suggested and has manuscript support." - ''The McGraw-Hill encyclopedia of world biography'', (1973), page 448.〕。『医学論』のちょっとした記述(テミソン〔ラオディケイアのテミソン() - 紀元前1世紀の医師〕が当時老年期にあったという言及)〔Celsus, ''De Medicina'', praef.; iii. 4〕から、彼がアウグストゥスからティベリウスの時代の人物であることが推測されている。彼の暮らした土地は不明であるが、彼はある特定の種のつる植物大プリニウスによるとガリア・ナルボネンシス特産)に言及しているため、ガリア・ナルボネンシスが問題の土地ではないかという説がある〔"He has been identified with the dedicator of a gravestone from Rome. On the other hand, the rare name Cornelius Celsus occurs on a few inscriptions from Tarraco and Narbo. ... In the part of his work on agriculture, Celsus mentioned (Col. 3. 2. 25) a species of vine (''marcum'') which, according to Pliny (Nat. 14. 32), is native to Narbonese Gaul." - D. R. Langslow, (2000), ''Medical Latin in the Roman Empire'', page 43. Oxford University Press〕。ケルススが自らの医学的知見を実験に基づくものと記述し推奨していることは確かだが、彼が医学を専門としていたかどうかは定かではない。クインティリアヌスは、ケルススの著作には文学や、農学、用兵術などが含まれていることを指摘している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Aulus Cornelius Celsus 」があります。




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