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ケースレス弾薬(ケースレスだんやく)とは、薬莢を廃した小火器の弾薬の一種である。典型的なものは雷管、発射薬、発射体をユニットとしてまとめている。ケースレス弾薬は、通常真鍮や鉄で作られる薬莢を廃することで重量軽減および弾薬コストの軽減を試みている。またそれだけではなく、発射した後の空薬莢を抽筒し、排莢する必要性を省くことで連発形式の火器の作動を単純化している。 == 歴史 == 広義のケースレス弾薬は新しい概念ではない。初期のいくつかの紙製薬莢の設計では発火しやすい「薬莢」を用い、これらは発射動作の後、薬室内に大きな残留物を残さなかった。最初期の軍用後装式小銃であるドライゼ撃針銃で用いた弾薬は紙製薬莢で、発射薬、雷管、そしてサボを付けた弾丸から構成された。初期の紙製薬莢は発射に別途雷管を必要としており、ドライゼ撃針銃の弾薬の設計はそうした紙製薬莢を変革したものだった。またこの弾薬は金属薬莢の広範な採用に先行した。 1848年、ウォルター・ハントが特許権を得たロケットボール発射体において、ケースレス弾薬が連発銃に初採用された。黒色火薬を用いた発射薬が、特別に成形されたミニエー弾の後部のくぼみに充填されていた。ハントはこうした弾薬をレバーアクション作動の試作連発小銃に用いた。後世のスミス&ウェッソン社で作られたボルカニック弾薬はロケットボールに雷管を加え、レバーアクション作動の設計を改善した。類似の弾薬がボルカニック・リピーティング・アームズ社により、ボルカニック小銃用として使われた。 第二次世界大戦中、ドイツは実用的な軍用ケースレス弾薬を研究開発するため、集中的な計画を開始した。これは金属不足、ことに薬莢を製造するための銅の不足が生じたことから余儀なくされたものだった。ドイツは若干の成功をおさめたものの、戦争中にケースレス弾薬を量産するには十分で無かった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ケースレス弾薬」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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