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ゲディミナスの手紙 : ミニ英和和英辞書
ゲディミナスの手紙[げでぃみなすのてがみ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [て]
 【名詞】 1. hand 
手紙 : [てがみ]
 【名詞】 1. letter 

ゲディミナスの手紙 : ウィキペディア日本語版
ゲディミナスの手紙[げでぃみなすのてがみ]

ゲディミナスの手紙とは、1323年から1324年にかけてリトアニア大公ゲディミナスによって書かれた書簡で6つの写本が残されている。これらの手紙はリトアニア大公国における初期の残存している文書の一つである。手紙は西ヨーロッパローマ教皇、商人、職人に送られていることからラテン語で書かれている。
最初の手紙はローマ教皇ヨハネス23世宛に書かれた。ゲディミナスは、ドイツ騎士団カトリック信仰の関心に基づいて活動せずに残忍なやりかたで土地を荒廃させ、人々は抵抗を余儀なくされていると主張した。ゲディミナスはドイツ騎士団による数多くの犯罪及び損害を以下に挙げる。例えば、先代の ヴィテニスフランシスコ会の修道士に手紙を送る 現地の教会の面倒を見るためにリトアニアに来ることの出来る2人の兄弟を求める手紙を送ったが、この時にドイツ騎士団はその手紙の内容を把握して軍隊を送って教会を壊したと主張する。最後の文章ではゲディミナスは曖昧とした形でのキリスト教の受洗と教皇への服従を約束している。
2番目の手紙は1323年 1月25日リューベック、、ブレーメンマクデブルクケルン その他都市充てに書かれた。ゲディミナスは、リトアニア大公国はキリスト教徒に対してはとても寛容であるが、ドイツ騎士団が残忍であることから未だに異教信仰が残り、キリスト教を受け入れられないでいると主張した。これに関しては最初の教皇充ての手紙でも述べられており、カトリックを受け入れる意思を示している。ゲディミナスは、騎士エスクワイア、商人、医者、鍛冶屋、車大工、、, 鏡職人その他をリトアニアに招き、制約なしで各々の職業と信仰をさせるがままにした。農民は10年間の免税を約束され、商人も関税ないし税金を免除された。この手紙は、現リトアニアの首都であるヴィリニュスが最初に言及された資料であることから良く知られている。そのため、1323年はヴィリニュスが公式に築かれた年だと見做されている。ゲディミナスは、例えその統治以前にヴィリニュスが存在していたとしても同都市の創始者と見做されている。また、ヴィリニュスが首都として言及されていることは明白である。
三番目の手紙は1323年5月26日にリューベック、ロストック、スンド、グライフスヴァルトシュチェチンゴットランド島の都市に充てられたものであり、その本質は二番目の手紙の繰り返しである。様々な種類の職人(その一覧は拡大されている)がリトアニアに来て各々の職業をさせるがままにするよう求めている。リトアニアにはフランシスコ会(ヴィリニュスとナヴァフルダク)による二つの教会とドミニコ会による一つの教会、計三つの教会があると言われ、皆が自由に使うことが出来た。
四番目及び五番目の手紙も1323年5月26日に書かれ、フランシスコ・ドミニコ両会に充てられた。ゲディミナスは洗礼を希望して司祭と修道士をリトアニアに招いた。同時に職人がリトアニアに来るという幅広い保証を求めている。ドミニコ会に充てた手紙ではゲディミナスは自分の印章がドイツ騎士団によって焼き捨てられたことを言及している。
最後に残る手紙は1324年 9月22日タルトゥ、エルゼル、タリンの地の支配者、リガ評議会に充てられたものである。そこにはドイツ騎士団が初期に締結された和平に違反して国境地帯を襲撃して住民を殺し、価値あるもの全てを奪い去ったことが報告されている。多くの伝言者が捕えられて殺された。ゲディミナスは条約の遂行を求めている。
==参考文献==

* Gedimino laiškai (Letters of Gediminas) , full-text versions, Lithuanian Classical Literature Anthology, Institute of Lithuanian Scientific Society. Accessed June 24, 2006.
* S. C. Rowell. ''Chartularium Lithuaniae res gestas magni ducis Gedeminne illustrans. Gedimino laiškai''. ISBN 5-415-01700-3



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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