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ゲルマン=ロウの定理 : ミニ英和和英辞書
ゲルマン=ロウの定理[り]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

定理 : [ていり]
 【名詞】 1. theorem 2. proposition
: [り]
 【名詞】 1. reason 

ゲルマン=ロウの定理 : ウィキペディア日本語版
ゲルマン=ロウの定理[り]
場の量子論において、ゲルマン=ロウの定理(ゲルマンロウのていり、)とは、断熱的相互作用を導入した際に、相互作用がある系の固有状態が相互作用がない系の固有状態の時間発展と対応づけられることを主張する定理〔Alexander L. Fetter and John Dirk Walecka (2003)〕。ゲルマン=ロウの公式とも呼ばれる。1951年に米国の物理学者マレー・ゲルマンフランシス・S・ロウによって示された〔Gell-Mann and F. Low, ''Phys. Rev.'', 84, 350 (1951)〕。場の量子論ではn点相関関数ハイゼンベルグ描像における場の演算子時間順序積真空期待値として定義されるが、ゲルマン=ロウの定理により、相互作用描像での真空期待値として計算することが可能になる〔Michael Stone (2000)〕。
== 定理 ==
ハミルトニアンHH=H_0+Vと固有値、固有状態が求まる可解なハミルトニアンの項H_0と相互作用項Vに分けられるとする。このとき、次のように仮想的に相互作用の断熱的なオン・オフを行う。
:H(t)=H_0+e^\,V
ここで\epsilonは正の微小量であり、計算の最後に\epsilon \to 0+とする極限をとるものとする。無限大の過去t=-\inftyではH(-\infty)は相互作用がないH_0である。t=-\inftyから断熱的な変化として、徐々に相互作用を印加していくと、t=0H(0)H_0+Vに一致する。t=0からは断熱的に相互作用を切っていき、無限大の未来t=+\inftyではH(+\infty)は再び相互作用がないH_0に戻る。|\Psi_0 \rangH_0の固有値E_0の固有状態とし、次の状態を導入する。
:
|\Psi_\epsilon^ \rang :=\frac

ここで、U_(t, s)は相互作用表示における時間発展作用素
:U_(t, s) = e^ U_(t,s) e^
である。
ゲルマン=ロウの定理は、\epsilon \to 0+とする極限をとった際に、|\Psi_\epsilon^ \rangの極限|\Psi^ \rangが存在すると、|\Psi^ \rangH=H_0+Vの固有状態となることを主張する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ゲルマン=ロウの定理」の詳細全文を読む




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