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コアセルベート : ミニ英和和英辞書
コアセルベート[ちょうおん]
coacervate
===========================
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
コアセルベート : ウィキペディア日本語版
コアセルベート[ちょうおん]
コアセルベート (coacervate) とは、コロイドからなる液胞の流動層と液層が入り混じった物体であり、これが起こる現象を、コアセルベーション (coacervation) という。このとき含まれるコロイドはほぼ球状であり、数から数百マイクロメートルに達する。このコロイドは分裂・融合・周囲の物質の吸収などを起こす性質があることから、生命の起源や進化に重要な役割を果たしたとする説がある。かつては細胞の直接の先祖と見られたこともあった。
コアセルベートは疎水性相互作用によって形状が維持されており、浸透圧を有する。のようなものがからの反発によって集まった有機物の小球と言える。
コアセルベート(コアセルベーション)はラテン語の ''coacervatio'' に由来し、「集合体」や「塊」という意味をもつ。オランダの化学者デ・ヨング(H. G. Bungenburg de Jong)により1929年に、またクルイト(H. R. Kruyt) によって1930年に命名された。
== 発生 ==
親水コロイド水溶液に水和作用を低下させるような物質を加えると、コロイド粒子の周辺だけに液層分子への親和力が発生し、離れた液層分子には親和力が発揮されない。例えば、ゼラチン液にアルコール類を加えるとコアセルベートが生成する(単純コアセルベート)。
また、コアセルベートは複数の親水コロイド水溶液の混合や親水コロイド溶液への沈殿剤投入によっても発生する。例えば、温度やpHを適当に調整した緩衝液にゼラチン水溶液とアラビアゴム水溶液を滴下すると生成する。このとき、コロイドと液層は帯電の正負が互いに異なる(複合コアセルベート)。
他、親水コロイド溶液と疎水コロイド溶液の混合などによっても生成する。
物質のミクロカプセル化が行えることから感圧紙の製造に応用されており、染料や創薬への応用も検討されている(ミクロスフィア)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「コアセルベート」の詳細全文を読む




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