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ばね(発条(旧字体では「撥條」)、弾機、, )とは、金属などの弾性体の復元力を利用し、弾性エネルギーを蓄積する機械要素である。名称は、一説に「跳ね」が語源であるという。 ばねに力を加え、弾性エネルギーを蓄積することを蓄勢(ちくせい)という。 弾性体は弾性範囲内ではかかった力に応じて変形し、かかった力を取り去ればもとの形に戻る。これを応用して、力をかけて変形させ、あるいは変形させることで力を蓄えることができる。このような性質を利用しやすい形にしたのがバネである。たとえば金属の変形幅はそれほど大きくなく、これを細くすれば大きく曲がるものの、今度はたやすく降伏点を超えてしまう。そこで細くしたものを長く使い、これに横からの力をかけながら、しかもその変形方向が一直線上になるようにしたものがつるまきばね(コイルスプリング)である。円柱状の螺旋に巻いた金属は、引っ張れば各部分では横からの力で変形するが、その力は全体に均等にかかるので個々の部分ではさほど大きくなりにくい。また各部では横への変形でありながら、全体としては伸縮する方向への長さの変化となるから、機械の部分としても扱いやすい。バネはかりはその伸縮が加重に比例することを利用したものである。 == 歴史 == 単純なコイル状でないばねは、先史時代から使われており、例えば弓もばねの一種である。青銅器時代には、世界各地でピンセットや毛抜きなどと同様のばねを応用した器具が使われ始めた。クテシビオスは青銅のスズ含有率を適度に高め、鍛造することでばね的性質を増す方法を開発した。 典型的なばねとして、つるまきばね〔意匠分類定義カード(M3) 特許庁〕(コイルスプリング〔)がある。 つるまきばねは、15世紀〔Springs How Products Are Made, 14 July 2007.〕、錠前に使われ始めた〔, p.126-127〕。ぜんまいばねを動力源とする時計も15世紀に作られ始め〔, p.305〕〔〔, p.121〕、16世紀には大きめの腕時計が作られ始めた。 1676年、イギリスの物理学者ロバート・フックが、ばねの動きの基本原理(ばねの伸びと荷重は正比例する)を発見し、後にフックの法則と呼ばれるようになった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ばね」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Spring (device) 」があります。 スポンサード リンク
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