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コウモリシダ
コウモリシダ ''Thelypteris triphylla'' は、ヒメシダ科のシダ植物。3出複葉の葉には複雑な葉脈がある。 == 特徴 == 常緑性の草本〔以下、主として岩槻(1972),p.221〕。根茎は長く横に這い、 径約3mmで、鱗片がある。葉柄は藁色で基部ではより色濃く、また基部近くには鱗片がある。長さ15-40cmで、胞子嚢群をつける葉ではもっと長い例もある。鱗片は線形で、長さは3mmを越え、幅0.4mm、淡褐色で薄い草質、毛が生えている。 葉身は3出複葉で、頂羽片が側羽片よりかなり大きい。葉質は紙質で、表面は暗緑色から濃緑色と暗い色で、無毛だが裏面は多少ともざらつく。葉身の縁は波状の鈍い鋸歯が並ぶ〔初島(1975),p.182〕。頂羽片は広披針形、長さ10-25cmで幅2-4cm、先端は突き出して尖るか尾状に伸び出ており、基部はくさび形から丸い形。側羽片は長さ10cmで幅4cmまで、長楕円形だが先端が葉の先方向に少しだけ歪んだ鎌形をなし、先端は尖るか、突き出して尖り、基部は丸くて短い柄がある。葉脈は規則正しい平行四辺形を作り、この縦の辺に沿って胞子嚢群が着く。個々の胞子嚢群は三日月形で、包膜はなく、胞子嚢には鈎形の毛がある。胞子葉と栄養葉の明確な区別はないが、胞子をつける葉の方が背が高く、また葉身がやや狭い傾向はある〔初島(1975),p.182〕。 名前は蝙蝠シダであり、群生する葉の様子がコウモリを思わせるからとのこと。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コウモリシダ」の詳細全文を読む
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