|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。
コウヤワラビ ''Onoclea sensibilis'' L. var. ''interrupta'' Maxim. は、湿地に生えるシダ植物の1つ。独特の羽片の幅が広い栄養葉と球形の胞子嚢群を含む小羽片が数珠のように並ぶ胞子葉をつける。 == 特徴 == 夏緑性の草本〔以下、主として岩槻編著(1992),p.224〕。根茎は長く地下を横に伸び、径3-6mm、褐色で最初は鱗片があるが、後になくなって裸出する。最初だけある鱗片は淡褐色で膜質、卵形で縁はほぼ滑らか。 葉には2形がはっきりしている。 *栄養葉は葉柄の長さは8-30cm、藁色で基部はより褐色を帯びる。葉身は単羽状に深く裂け、草質で淡黄緑色から淡緑色で毛や鱗片はない。全体としては広卵形から三角状楕円形で、長さ8-30cm、幅8-25cm。羽片は5-11(-14)対あって、披針形で先端は丸く、中央から基部に向けては多少幅が狭くなる。下方の裂片は楔形で柄を持つこともあり、上の方のものではそのまま中軸の翼に流れ、他の羽片とつながる。羽片の縁はほぼ滑らかか、尖らない鋸歯が並ぶ形。葉脈は網目を作る。 :葉面が広くて柔らかな感じはシダ類としては異色で、「海藻的」とか〔光田(1986),p.57〕「ワカメのよう」とか〔北川(2007),p.16〕の声もある。 *胞子葉は栄養葉と同等かやや背が高い〔光田(1986),p.57〕。葉身は2回羽状複葉だが、外見的には1回羽状に見える。見かけの上では栄養葉の主軸と側羽片の中軸だけにして、その側羽片の中軸に多数の球体を数珠のように並べた姿となっている。この球体が小羽片であり、これは薄い透明な包膜に包まれた胞子嚢群が、小羽片の葉身に包まれたものである。日本のものでは小羽片は互いに2-3mmの間隔を置いて付き、北アメリカ産のものでは互いにほぼ接して着く。胞子葉は秋に出て、最初は緑で次第に黒く色づく〔北川(2007),p.16〕。 和名は本種が和歌山県の高野山に産すると思われたことによる。学名の種小名は「鋭敏な」の意味で、本種の栄養葉が採集して間もなくしなびてしまうことによる〔牧野(1961),p.23〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コウヤワラビ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|