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苔 虚仮
苔(こけ)・コケは地表や岩の上にはいつくばるように成長し、広がるような植物的なもの。狭義のコケは苔類、蘚類、ツノゴケ類の総称としてコケ植物を指すが、コケはそれに加え菌類と藻類の共生体である「地衣類」や、一部のごく小型の維管束植物や藻類などが含まれる。語源は「木毛」にあり、もともとは樹の幹などに生えている小さな植物の総称だったとする説がある。イワタケなど食用の苔もある。 苔は日本庭園や盆栽で利用されるほか、日本の国歌「君が代」で歌われる。「苔」という漢字が日本に伝わった当時は苔を主に藻を指す言葉として用いられ、コケについては「蘿」という漢字が当てられている歌もある。京都市には地面一面に苔をはやした西芳寺(通称:苔寺)という寺がある。ミズゴケ類は吸水性の良さから梱包材や脱脂綿の代用や、止血剤として用いられた。 また、コケは岩や地表が長く放置されたときに生え、耕すなどの攪乱(かくらん)が行われていると育たない、との認識がある。例えば「苔むす」という言葉はその状態が長く続いてきたことを示す。これは善悪両面の取り方があり、「転石苔むさず」は、「腰を落ち着けて長く一つのことを続けないと成果は上がらない」の意味に取るのが普通であるが、ときに「活動を続けている人は古びない」という意味に使われる。英語ではA Rolling Stone gathers No Mossで、イギリスでは前者の意味で使うが、アメリカでは後者の意味に使う〔松本侑子『誰も知らない「赤毛のアン」』(集英社)によれば、(イギリス文化の影響が強い)アンは苔をロマンティックなものとして見ているという。古井戸のそばの苔の生えた窪地で弁当を広げたり、ままごとの家の椅子に苔むした石を使ったりしている。ウィリアム・ワーズワースは『片山里の乙女』で、ルーシーを「苔むした岩影に咲くすみれ」と詠っている。〕。 苔の花言葉は母性愛、信頼、孤独、物思いである。 == 生物の名称として == 小型な植物は往々にしてコケの名を持つ。 蘚苔類は当然であるが、地衣類の和名も「○○ゴケ」を使う。それ以外のものでは以下のような例がある。 * モウセンゴケ・サギゴケ・ウチワゴケ * コケオトギリ・コケミズ・コケサンゴ・コケシノブ また、動物でも基質上を這うような固着性のものにコケの名を持つ例がある。 * コケムシ・ハナゴケ(刺胞動物) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「苔」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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