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『甘い罠』(あまいわな、''Merci pour le chocolat'')は2000年のフランスの映画。原作はアメリカ合衆国の作家シャーロット・アームストロングの小説『見えない蜘蛛の巣』。ルイ・デリュック賞を受賞している。『ココアをありがとう』の邦題(原題の直訳)もある。 == ストーリー == 平和なブルジョワ家庭が崩壊して行く姿をフランツ・リストの『葬送曲』に乗せて描く。 ミカ・ミュレールは若い頃に結婚し、その後離婚した相手である天才ピアニスト、アンドレ・ポロンスキーと再び結婚する。一方、ピアニスト志望の若い女性ジャンヌは、恋人アクセルの母親で母ルイーズの友人でもあるポリーヌから、自分が生まれた病院でアンドレの息子と取り違えられかけた話を聞く。男女を取り違えることはありえないので、ジャンヌも自分がアンドレの娘などと本気で思ってはいないが、ジャンヌはこの話をネタにアンドレに近づこうと企む。ミカとアンドレ、そしてアンドレの亡くなった先妻リズベットとの間に生まれた息子ギヨームの3人が暮らす家に押し掛けたジャンヌは、まんまとアンドレの弟子に収まる。 ミカの不自然な行動をきっかけに、ミカがギヨームのために作ったココアに睡眠薬が入れられていることを知ったジャンヌは、その事実をギヨームに告げる。最初はジャンヌの妄想と笑っていたギヨームだったが、自分の実母リズベットが謎の交通事故死を遂げたことを思い出して戦慄する。リズベットはアンドレの睡眠薬を買いに出かけた際に居眠り運転で事故を起こして亡くなったのだが、解剖の結果、体内から睡眠薬が検出されていたのだ。リズベットが睡眠薬を飲まないことを知っていたアンドレとギヨームは不思議に思っていたが、当時は事故死を疑うことなどなかった。一方、アンドレは、音楽家としての才能の全くない息子ギヨームよりも、ピアニストとしての可能性を秘めたジャンヌを実の娘のように愛おしく感じるようになり、ジャンヌを自宅に住まわせて指導することにする。 4人で過ごした夜、アンドレが常用している睡眠薬を買い忘れたというミカに、ジャンヌが代わりに車で買いに行って来ると言い出す。そしてギヨームもそれに付き合うと言い、2人は出かける。その様子にアンドレはリズベットの亡くなった夜を思い出す。そして、コーヒーカップを急いで洗っているミカの姿を見たアンドレは、リズベットが死んだ夜もミカが同じように洗い物をしていたことを思い出し、ミカが睡眠薬を仕込んだことに気付く。激しくミカを問いつめるアンドレに、ミカは自分のコンプレックスと悪の感情を吐露し、睡眠薬を入れたことを認める。そこに警察から電話が来る。ジャンヌとギヨームの死を確信していたミカにアンドレは、確かにジャンヌが事故を起こしたが2人とも怪我はなく無事だったと告げる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「甘い罠」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Merci pour le chocolat 」があります。 スポンサード リンク
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