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コセミクジラ : ウィキペディア日本語版
コセミクジラ

コセミクジラ小背美鯨)はヒゲクジラ亜目コセミクジラ科に属する水棲哺乳類。コセミクジラ科は、現生種ではコセミクジラ1属1種のみで構成される。体長 4-6.5m(ただし雄の最大は6m〔『鯨類学』 図鑑/世界の鯨類14〕)、体重 3-3.5 t とヒゲクジラ類の中では最も小さい。セミクジラに似た流線型の体型とアーチ状の上あごを持つ。しかし似ている部分はそういった点でだけであり、実際には背びれを持つ、胸びれや頭部が身体に比して比較的小さい、など外観でもセミクジラと異なる点は少なくない上に、骨格においても頭骨、耳骨などの形態においては、セミクジラと共通する要素は少ない。他の現生種のクジラとの分岐はセミクジラ科の次であるとされ、名前に反してコククジラナガスクジラに近縁である。〔『鯨類学』 pp.42-43〕
南半球温帯域(南緯30-52度)のみで活動する。目撃されることが非常に少ないため、生態には不明な点が多い。また、体が小さく、滅多に観られない事もあってか、ヒゲクジラ類中唯一捕鯨の対象から逃れる事が出来たが、それ故に他のクジラに比べて調べられていない事が多く、ヒゲクジラ類の中ではもっとも研究が進んでおらず、生息数や生息状況の調査も不明のままである。
==脚注==



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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